ご常連のF様から、
いいお酒を頂戴しました。
岐阜の銘酒、
三千盛の冬にごりです。
話しは変わりますが、
道具屋おやじはおり酒が好きで、
サラリーマンの頃は営業でしたので、
営業のついでにいろんな酒蔵を回りました。
なかでもこの三千盛と三千櫻が大好きで、
良く買いに行きましたが、
特に三千櫻さんは、面倒なおり酒を、
ずっと作り続けておられましたので、
通販もやっておられると知ってからは、
毎年この季節になると、
送っていただいておりました。
ちなみにおり酒は、
火入れをして発酵を止める作業をしておりませんので、
そのままだと発酵が進みます。
そのため、
台所に置いておくだけで、
一升瓶のふたが飛んだり、
あるいは酷い時になると、
一升瓶が割れてしまいます。
それほど発酵のプロセスが強烈ですので、
味わってみますと、
いかにも生きた酒という力強さがございます。
その頃の三千櫻のおかみさんは、
おいらが通販でお願いするたびに、
”輸送途中で漏れるかもしれません”
などと恐縮しておられましたが、
なぁ~に、
多少は漏れたってかまやしません。
生きた酒を味わうチャンスなど、
めったにないものですからと、
おり酒ができるたびに送っていただきましたが、
何年かするとそれも途絶え、
蔵に伺ってみると、
”おり酒をつくるのは手間がかかるので、
もう止めました” と、
残念そうにおっしゃられました。
その三千櫻さんは都合により、
今年の秋に北海道に移転されたとのこと。
いろんな事情があったかと思いますが、
ずっとお元気でいてくださるように、
願うばかりです。
三千盛さんのほうはずっと変わりなく、
今でも同じ場所で商売しておられます。
ところでまたまた話しは変わりますが、
Fさんからいただいたこのお酒、
びんにこんな注意書きがございます。
なるほど、これは発酵を止めていないタイプのようです。
これは楽しみだ、おり酒に似ているかも。
よっく冷やして晩酌に頂戴しちゃいましょう。
Fさんは気の利く方で、
お酒だけじゃぁ寂しかろうと、
こんなおつまみまで持ってきてくれました。
うわぁ、ちょっとエロい…。
包丁をいれると痛いかも…。
嫁がこれをどう料理するか、
晩御飯が楽しみです….。