水たまりにご用心。

イワナって、
本当に凄い場所にいるな、
などと良く思います。

アマゴやヤマメは、
ある程度の水深があって、
流れがきちんと機能している場所に
ついていることが多いのですが、

イワナはそんな速い流れの中はもちろん、
ほとんど水流がない場所や、
水深も全然ないポイントなど、

まさかこんな場所にはいないでしょ?

などと誰もが思うような所にも、
案外、生き残っていることが多いものです。

ところで、
今シーズンは馴染みの庄川が
あまり調子が良くなかったため、
途中から九頭竜水系の支流を幾つか
試しておりました。

そんな中で、
ちょっと面白い状況があったので、
今回はそれをご紹介申し上げましょう。

さて、
それでは次の画像をご覧下さい。
水深は5cmから10cmほど。
流れも殆どなく、底まで透けて見えますので、
まぁいってみれば水溜りに近い状況ですが、
ここは支流のさらに二股になった浅い流れが、
渇水で取り残されているような感じで、
左からの僅かな流れが、
右に曲がって、岩にあたって手前に流れております。

流れのスピードは緩やかで、
ほとんど水溜りに近いような状況です。

深いえぐれもなく、通常ならさっさと通り過ぎる場所ですが。
この日はなんとなく閃くところがあったので、
ちょっとだけ試してみることにしました。

皆さんなら何処を流すかな?
しばし、お考え下さいね。





この流れは今シーズン2回攻めて、
1回目は24~5cmサイズを1匹ゲット。

2回目も同サイズを2匹ゲット。
どちらも綺麗な天然のイワナでした。

さてこのポイント、
道具屋おやじはどうやって攻めたかといえば、

1回目の釣行のときは、
白い色の ↑ で1匹ゲット。
浅い流れですが、
大きな岩の下に隠れているかも?

そう思ったのがうまくあたってくれました。

白い ↑ と答えた貴方、大正解!

その後は黒い ↑ の上を、
ざぶざぶと歩いてポジションを取って、
そこから黄色の → に投げたところ、
いいサイズが出てくれたのですが、
残念ながらバラシ。

こういう浅いポイントに隠れているイワナは、
逃げる体勢を取りながら食ってきますので、
バラシが多くなるのはしょうがないところです。

黄色い → と答えた貴方も大正解!
おめでとう!

2回目の釣行のときは、
もう魚の居場所が分かっているので、
自信満々で白い ↑ に投げたところ、
まったく気配なし。

アレッ、移動したのかな?

と思いつつ、

今回も何となく閃いたので、

前回ざぶざぶと歩いた黒の ↑ に、
そっとフライを落としてみると、
良型のイワナがヒット!

水深5cmもない場所に、
どうやって隠れていたのだろう?
感心すること頻りでした。

前回は要するに、
イワナのポイントを蹴散らしてから、
黄色い → に投げたということですね。

反省!

その後は、
黄色の → の白泡の部分を狙って、
良型のイワナを1匹追加。
こちらは作戦どおりでした。

というわけで、

水深5cmもあるかないか、
流れが殆どないようなポイントにも、
ちゃんとイワナは潜んでいます。

神出鬼没のイワナ様、
どこにいるか分からないと嘆く前に、
とりあえず絨毯爆撃されることをオススメします。
やっているうちに、何かが見えてくるでしょう。

手間も時間も掛かるけれど、
これが一番の近道です。

頑張ってね。