悪魔の囁き、その13。および腰作戦、展開中。LASTHOPE flyfishing diary-No.22

今週の定休日(5/18)は、
および腰作戦を実践しようと近所の川に突撃。

その前に、
いつもの時間に現れた悪魔と、
軽く打ち合わせ。

’やることは分かっているよね、
とりあえず地元の店に立ち寄って、
歓迎されていないかどうか、
感触を確かめるんだよ。
決して無理しないように’

悪魔の囁きに励まされて、
準備万端ととのえてから、

まずは地元のガソリンスタンドに立ち寄って、

名古屋ナンバーですけれどいいですか?
と聞くと、
どうぞ、どうぞとおっしゃって下さったので、
ガソリンを給油。

30.21Lで3,535円なり。

次にマックに寄って、
お昼ごはんをゲット。

ビッグマックセット600円なり。

問題なさそうな感触だったので、
いつものポイントに入渓して、

おかげで45cmぐらいのニジマスが釣れたので、
気分良く納竿。

2020/05/18 員弁川 ニジマス
2020/05/18 員弁川 ニジマス

途中のコンビニでおやつゲット。
383円なり。

本日の合計は4,518円なり。

あぁ面白かった、
また行こう。

地元の皆様は、
特に嫌がる素振りもありませんでした。

とりあえず、員弁川に釣りに行っても、
大丈夫のようですよ。

というわけで、今回のユーチューブ画像はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=15FonEPRdzg

◎悪魔の囁き、目次はこちら

-お断り-
この話はすべてフィクションで、
たまたま見た夢を綴っただけのことです。
外出をオススメしているわけではありませんので、
念のため。
なお、この物語は当分の間、続きますが、
すべて実在の人物、会社、組織とは関係ありません。
どうぞご承知おき下さい。




悪魔の囁き、その12。および腰作戦発動中。

今朝は早い時間に悪魔が来て、
精悍な顔つきでこう宣言した。

’これより、および腰作戦を決行する。
総員配置につけぇ’

あの、もしもし悪魔さん、
総員配置につけぇっていっても、
オイラしかいないんですけど…

’いやいや、
これはオヤジだけではなくて、
全国の有志に呼びかけている。
志を同じくする有志は、
何万、何十万といるはずだから、
有志の諸君、決起せよと呼びかけているのだ’

などというので、
なんだかちょっと大事になりそうだ。

で、そのおよび腰作戦って、
いったいどんな作戦だい?
って聞いてみると、

悪魔の奴、
よくぞ聞いてくれましたとばかりに、
ペラペラと喋りだした。

’愛知、岐阜、三重は、
5/15以降は自粛解禁になったよね。
それでも皆さん、外に出たい気持ちを抱えつつ、
行こうか止めようか、
うずうずしているんじゃないかい?’

まったく悪魔のいうとおりで、
オイラの所にも、
「行っていいですか?」
などと、たくさんの問い合わせがくる。

そこでオイラは、
自粛解禁になったからそろそろねぇ、
などと婉曲な表現で申し上げるのだけれど、
何かあると困るので、
ぜひお出かけ下さいなどと、
強く言うのは控えている。

’そこでだ、自ら範を見せるために、
オヤジのためにおよび腰作戦を考えた’

なんだか変なこと言い出したよ、悪魔の奴。
でも今日は早めのお出ましで、
時間はたっぷりとある。
ゆっくり聞こうじゃないの、
そのなんとか作戦。

と言ってみると、
わが意を得たりとばかりに、
続きを喋りだした。

’いいかい、
今回の作戦はこうだ。

とりあえず釣りに行って、
まずは地元の方の反応を見る。

いきなり釣り場に入るのではなく、
コンビに寄ったり、
ガソリンスタンドに入ったり、
あるいはラーメン屋さんなどの
食べ物屋さんに入ったりして、
自分が名古屋から来ていることを、
それとなく匂わすんだ。

そこで反応が悪かったら、
無用の争いは避けたほうがいいので、
低姿勢を貫いてすぐに帰宅だ。

最初の反応がそれほど悪くなかったら、
もう1箇所で地元の方の反応を確かめる。
ここでもあくまでも低姿勢を貫いて、
すぐに引き上げることが出来るように、
お金を使うときでもおよび腰。

名古屋ナンバーで申し訳ありませんが、
ちょっとお腹がすいたので、
入ってもいいですか?

などと、さりげなく他所から来て、
お金を使わせていただくことを
アピールするんだ’

えぇ、お金を使う時に、
そんな卑屈な態度はいやだよ。
と悪魔に抗議すると、

’馬鹿だなオヤジは…
お金を使うといっても、
卑屈な態度になることはない。

でも相手が売ってくれなければ買えないだろ。
今の状況は、お客様は神様じゃないんだよ。
そこでだ、お金を使う姿勢を見せて、
相手が嫌がることがなければ、
あぁ、これなら問題はないと分かるだろ。

それを2~3回でも繰り返せば、
釣りに行っても問題ないし、
むしろ地元の本音がわかるじゃないか。
そこでOKなら、
安心して釣り場に突撃だ。

けれども嫌がっているところへ、
無理やり押しかけて、
釣り場に入ることはしてはいけない。
だからあくまでも低姿勢。
危険を察知したら、
すぐに引き上げることができるように、
および腰で試してみるんだよ。’

なるほど、悪魔の作戦はだいたい分かった。
それじゃ明日(5/18)は定休日なので、
ちょっとだけ作戦を決行してみるか?

そういうと悪魔の奴、
にっこりと微笑んで姿を消した。

悪魔が笑うのも気持ち悪いけど、
いったいこの悪魔、
何を考えているのだろう?
正体が分からないだけに、
ほんと、不気味な奴だ。

でも、ちょっとは愛想があるかもね…

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-お断り-
この話はすべてフィクションで、
たまたま見た夢を綴っただけのことです。
外出をオススメしているわけではありませんので、
念のため。
なお、この物語は当分の間、続きますが、
すべて実在の人物、会社、組織とは関係ありません。
どうぞご承知おき下さい。



悪魔の囁き、その11。サナダムシダイエット。

‘サナダムシダイエットって知ってるかい’

今夜は定刻どおりに現れた悪魔がボソッと囁いた。

サナダムシダイエットって、
何年か前に流行ったことがある
ダイエット方法の一種だろ。

確かサナダムシの卵を飲み込んで、
お腹の中に寄生させると、
余分なカロリーを消化してくれるので、
寄生されている人間は太らないってことだよね。

’そうそう、そのサナダムシダイエット。
これをやると宿主は太りにくくなるが、
実はもっと凄いこともある’

目を輝かせるように興奮しながら、
悪魔が大きな声でいってきた。

おい悪魔、今は丑三つ時なんだから大声を出すなよ。
ご近所迷惑だし、悪魔が来ているなんてバレると困るから、
いつものように小さな声で囁やいてくれよ。

といってやると、
急にトーンを落として、
それでも嬉しそうにもう一度、

’そう、サナダムシ。あいつはいい奴だ’

などというので、悪魔はサナダムシに借りでもあるのかねぇ。
まぁどっちみち、どちらも日陰の身だけどさ。

で、そのサナダムシ、お腹の中に寄生させると、
何かいいことがあるのかな?
と悪魔に問いかけると、

また大きな声で、

’おおありだよ!’
などと興奮して叫ぶので、
慌てて悪魔の口を押さえてやった。

オイラの手の中でもごもと口ごもる悪魔が、
ようやく興奮が覚めて落ちついてきたところで、

で、サナダムシがいると、
どんないいことがあるんだい?

もう一度、同じように問いかけてみると、

’実はね、サナダムシが寄生すると宿主はガンに掛からない。’

えぇ、うっそ~
今度はこっちは思わず大声で叫んでしまった。

慌てて悪魔の奴、オイラの口を押さえながら、

’本当だよ、サナダムシは自分が健やかに生きるために、
宿主の健康を保とうとする。
そのため、寄生された人間が、ガンなどの病気になると、
サナダムシ自身の健康も脅かされるので、
寄生主の健康を、
できるだけ保とうとするんだよ’

’ただね、サナダムシにも相性があるようで、
どのサナダムシでもいいわけではないらしい’

そいうえば、5年ぐらい前に太っていたとき、
こんな記事を真面目に読んでいたことがあったっけ。

「サナダムシを自分のお腹で飼ってみたら、
中性脂肪が落ちてメタボが解消され、
健康体になりました」 藤田紘一郎

2015/09/29
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/45546

記事の中では、
こんなところが面白かったのを覚えているよ。

「だいぶ昔の話になりますが、インドネシアのカリマンタン島に
疫学調査に行ったときのことです。当時の島の生活環境は劣悪で、
ウンコをたれ流す同じ川で子どもたちが水遊びをしていて、
さらにその横では炊事や洗濯もしているわけです。

調べてみると、案の定、
住民たちにはみな回虫などが寄生していました。
ところが体調にはどこも悪いところがなく、
肌もツヤツヤと黒光りしていて
実に健康的なんですよ。血圧も、
コレステロールもまったくの正常値です。」

そうかぁ、寄生中がいたほうが健康を保てるってことか。
悪魔の言いたいことはなんとなく分かった、
それでオイラにサナダムシを飲めとでも?

’いや、そんなことは言っていない。
だいたい、現代の日本でそう簡単にサナダムシが手に入る
はずもないだろ。
どこの家でもコロナ対策で、帰ってきたら嫁にすぐに
手を洗わせられるのだから、清潔そのものだよ’

続けて悪魔がいうには、

’でもね、サナダムシの作戦はコロナウィルスと同じ作戦かも
しれないよ。今回のコロナは案外賢い。
いや、最初は出来の悪い奴だったかもしれないが、
人間の中に入るたびに変異を繰り返していて、
いまやサナダムシ以上に賢くなっている。’

ということはどういうことなの、
早く結論を言ってくれよ。
ちょっと白くなってきた窓の外を眺めながら、
消えられるといけないので悪魔に急かしてみると、

’人間は乗り物だ、コロナにとってはね。
それに勢力拡大にももってこいだ、
人間は車であり、船であり、飛行機でもあると
いつか言ったよね。’

さらに悪魔が続けて、

’その乗り物が健康じゃなければ、
寄生する自分たちも危うくなる。
エボラの奴らのように自爆しては元も子もない。
だからね、最新型のコロナは、共存共栄を図って、
宿主を健康な状態に保とうとする。
そうすれば自分たちも安全だからさ’

ここまでいうとついに今朝は時間切れ、
空が完全に明るくなる前に、
悪魔は忽然と姿を消した。

悪魔の奴、いったい何を言いたいんだろう。
ダイエットして健康になれってことなのかねぇ。

どうにも悪魔の真意が理解できないのだけれど、
とりあえず、オイラに健康な生活をおくってもらいたいようだ。
うちにくる悪魔の奴、どうして不幸になるオイラを喜ばないのかねぇ、
オイラの健康を望むなんて、本当に変な悪魔だよ、おまえは。

まさかねぇ。

◎悪魔の囁き、目次はこちら

-お断り-
この話はすべてフィクションで、
たまたま見た夢を綴っただけのことです。
外出をオススメしているわけではありませんので、
念のため。
なお、この物語は当分の間、続きますが、
すべて実在の人物、会社、組織とは関係ありません。
どうぞご承知おき下さい。