子離れと親離れ。その2。

前回からの続きです。

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介護施設に勤務されている、
ご常連のIさんが来られたので、
いろんな話をしておりますと、

Iさんが勤務しておられる介護施設にも、
いろんな人間が来られるようで、
中には高齢の親の年金をあてにして働かず、
パチンコばかりしている人もおられるとか。

なるほど、よく新聞紙面を賑わすアレですね。
亡くなった親の葬式を出さないで、
生きているふりをして、
そのまま親の年金をもらい続けるという、
こまった輩のことですね。

親がなくなったら年金をもらうことができないので、
自分自身の生活費にも困ってしまう。
それならそのまま生きていることにして、
亡骸も布団に寝かせたままで、
何か月も一緒に過ごす。
そんな事件をしょっちゅう目にするのだけれど、
自分の親とはいえ、
亡くなった人とよく一緒に過ごせるものだ。

当然、臭いもでてくるだろうし、
違う部屋で寝起きしていても、
どうやって眠っているのだろうと感心してしまう。

こんな親離れできない人が世の中にはけっこういるようで、
先日、猟銃で弔問に訪れた医師を射殺した人も、
親の年金をあてにしていた、
そんな噂がチラホラ。

親離れできないのも、
子離れできないのも、
どっちもまずいよね。

自分のことを棚に上げて、
道具屋おやじ、
嫌な世の中の風潮を、
ここぞとばかり嘆くのでありました。




子離れと親離れ。その1。

金融機関に勤める息子が転勤することになった。

息子は5年ほど前に名古屋の大学を卒業して、
そのままずっと某金融機関の名古屋支店に勤めていたが、
金融機関はどこでも転勤がつきもので、
いつまでも同じ支店にいられるわけではない。

息子の勤める会社では、
同一支店は最長5年勤務ということで、
今回は転勤願いを出したところ、
東京の新宿に行くことになって、
先日、最終の新幹線で旅立って行った。

ところで話しは変わるが、
息子は結婚してから我が家の近くに住んでいて、
何かあるたびにうちの嫁が駆けつけて、
あれこれと世話を焼いている。

うちの嫁は孫の顔が見れるからと、
大喜びで駆けつけるのだけれど、
息子の嫁さんの邪魔をしていないかと、
ちょっと心配だった。

けれども、
うちの嫁も、息子の嫁さんと仲良くやっているので、
まぁたいして問題があるわけではない。

ただ、
あまり手伝ってやると、
息子が親離れできないんじゃないかと、
余計な心配をしていたのだけれど、

いざ、息子の転勤が決まって旅立っていくと、
不覚にも涙がこぼれそうになった。

おやまぁ、親離れできない息子の心配どころか、
子離れできないオイラのほうが情けないわ。
などと年取った道具屋おやじは、
自分の未熟さを反省するのでありました。

こうやって、親も子供も育って行くのだろう。
孫の顔を見れなくなるのは寂しいけれど、
息子の人生を邪魔するわけにもいかない。

我慢、我慢と自分に言い聞かせるのでありました。

続く




釣れますように、その2.

毎年、1月の最後の定休日は、
熱田神宮に初もうでを兼ねてお参り。

今年も釣れますようにと、
嫁と一緒に皆様の爆釣を祈願してくるのですが、
今年はコロナが心配だからと、
嫁はついて来なかったので、
一人でお参りに伺った。

さて、境内の混み具合が心配だったのだけれど、
幸い人出は大したこともなく、
すんなりと拝殿の前に到着。

ところが、
ご覧のようにここでちょっと渋滞ができている。

うわぁ、どうしよう?

帰るか行くか迷ったのだけれど、
目の前の行列は小さな子が何人かいたので、
子供の後ろならコロナには掛からないだろうなどと、
何の根拠もないことを頼りにして、
そのまま行列の仲間入り。

幸いすぐに行列は解消して、
無事にお参りできました。

これで今年は皆様の爆釣間違いなし!
今年もどうぞ釣れますように…。