ヤマメは遅アワセ、アマゴは早アワセ。LASTHOPE flyfishing diary-No.86。

今朝(4/24)もスタートから寒かった。
風が強くてゴーゴーいってます。

先週と同じ展開ですので、
周期変化の波に巻き込まれた感じ。
ちょっと困りました。

これでは狙ったポイントに入れないので、
予定は急遽変更。
風に強い場所を探して、
新規開拓の井戸掘りをすることに。

向かったのはこんな渓流で、
源流部に近い流れですが、
谷が深いせいか、
幸い風の影響はなくなった。

風に強い流れを見つけることができたので、
今後は、条件が悪い時にあてになる、
貴重なポイントの一つになりました。

この渓は珍しいことに、
下流部はアマゴとヤマメの混生。
本来はヤマメ域ですが、
アマゴの放流が盛んだったので、
劣勢遺伝のはずのアマゴの朱点が、
ちゃんと残っている、
綺麗な天然アマゴが釣れます。

上流に向かうにつれて、
少しづつイワナが混じるようになり、
中流域では、アマゴ、ヤマメ、イワナと、
3者が揃い踏みするような場面もしばしば。
イワナは放流されていないので、
イワナらしい風貌の天然物ばかりです

今日は久し振りに、
シムスのライトウェイトシューズを履いてます。
林道を歩く距離が長く、
高巻きを何度も強いられる場面が予想されますので、
ビブラム底のライトウェイトは、
軽くて頑丈で助かりますね。

靴ひもをほどけてこないように二重結びにして、
いざ、突撃~

SIMMS シムス ライトウェイト ビブラム
SIMMS シムス ライトウェイト ビブラム



しばらく林道を歩いてから、渓底に降り立ちました。
周囲の状況は広葉樹が多く、
餌も豊富ですでにハッチも見えますので、
これなら充分に期待できそう。

さっそく目の前にフライを落とすと、
チクっとライズ。

バシッとヒット?

アレ?

乗らない…

ちょうどいいタイミングでアワセたつもりでしたが、
残念ながらフッキングしておりません。

フックに触っていないので、
イワナならもう一度出るかも?
そう思って同じ場所を数回流したのですが、
全然反応なし。
やはりアマゴかヤマメだったのでしょう。

気を取り直してゆっくりと釣り上がって行きます。

ところが…

何度も魚の反応があるのですが、
一向にフッキングしてくれません。
何だか変です。
もうイワナ域に入っていて、
イワナが反応しているのでしょうか?

そこで試しにイワナのポイントにフライを置いて、
しばらく止めておきますと、
バシッとヒット!

イワナのポイントで、
イワナの遅いアワセにヒットしたのは、
なんとこんなヤマメ!
びっくりしました。

そういえば、
何かの文献で読んだことがあるのですが、

アマゴとヤマメの混生域では、
ヤマメはイワナらしくなる

そうですので、

その後はイワナ並みに、
遅アワセを心掛けますと、
何匹か綺麗なヤマメをヒットすることができました。

やがて、上流に向かうに釣れて、
すこしづつアマゴの反応が出るようになり、
速い流れからはアマゴ、
緩い流れからはヤマメと、
そろぞれが出てくる場所が、
明確に分かるように…。

こうなるとアワセに迷うこともなくなりますので、
速い流れから出てきた相手には、
早アワセを心掛けておりますと、
こんな綺麗なアアゴをゲットすることが
できました。




さらに上流に向かって、
何度か高巻きを繰り返しながら、
遡行のルートを確認します。

今日は万全を期して、
シムスのウェーディングスタッフも、
ちゃんと腰につけておりますので、
ご依頼があった、
ウェーディングスタッフの使用場面を
撮影しようと思っていたのですが、
水量が遡行にちょうど良い条件で、
ウェーディングスタッフを取り出す場面が
なかったので、次回にすることに。
ご依頼者様、ご了承くださいね。

さて林道を詰めて上流に上がっていきますと、
何と流れの中に小さな個体の鹿が死んでました。

足を踏み外したのでしょうか、
かわいそうです。
成仏しろよ。

この辺りに来ますと、
さすがにアマゴとヤマメの反応が少なくなり、
流れはイワナの天下です。

こうなると遅アワセでも充分に釣れますので、
もうアワセのスピードで悩むことも
なくなりました。

これはヒラキから出てきたイワナ。
天然物の綺麗な魚体でした。

というわけで今回も、
いろんな勉強をさせていただくことに。

魚釣りは一生修行が続くようです。
でもこれは楽しい修行ですので、
やっぱり止められませんね。

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