道具屋おやじ引退す?

先日のこと、
当方のユーチューブで、
コーカーズのデビルズキャニオン
紹介動画を見たと、お電話を頂戴した。

たぶんカケス谷の時の動画か、




デビルズキャニオンを試してみたの動画を
ご覧いただいたのでしょう。

拙作の動画をご覧いただいてお問い合わせを頂戴できるのは、
本当に有難いことなので、
ついつい話し込んでしまいました。

ところが最後になって、

”それではこのシューズはどうやって買えるのですか?”

と聞かれたので、

あらぁ、この方はうちがLASTHOPEという名前で、
フライフィッシングの専門店をやっていて、
通販を幅広く承っていることを、
ご存知ないことに気が付いた。

そこですぐに、
当方のHPの存在などを申し上げたのだけれど、
受話器を置いてから冷静になって考えると、
これはビジネス的にうまく機能していないことが、
分かってしまった。

道具屋おやじがユーチューブで出てきても、
それがラストホープとリンクしないのはとてもまずい。
これでは自分でいろんなものを試してみて、
良かったらユーチューブにご紹介しても、
結局は田植えが出来ただけで、
稲刈りができていなかったことになる。

そこで、
たまたまご来店いただいたY名人に、
こんなことがあったのだけどなんかいい知恵ある?
などと伺ってみると、

道具屋おやじといっても、
どんな商売の道具屋なのか見る人には分からないので、
もっと店の名前を前面に押し出した方がよい。

道具屋おやじは止めたら?

などと適切なアドバイスを頂戴した。

うちもすでに30年近く商売しているので、
店の名前はある程度は認知されているのだけれど、
道具屋おやじは全然と言っていいほどに、
認知されていなかった。

努力しているつもりが、
無駄な努力を重ねていただけだという、
厳しい現実が目の前に..。

ということが判明したので、
本日をもって道具屋おやじは引退します。
皆様には長い間お世話になりました。
本当にありがとうございました。

.

..

とはいっても、

店を止めるわけではありませんので、
どうぞご安心下さい。

ただ、
今後、ユーチューブで道具屋おやじの名前を
使うことは見合わせることになりますので、
画面の表現などが変わることになりそうです。

どうぞご了承くださいね。

ハイ、そこの貴方、
道具屋おやじが引退するといったら、
喜んだでしょ。

まだまだ引退しませんからね。
憎まれっ子世に憚るといいますので、
あと10年は頑張るつもりです。

ところで、
今回のY名人のように、
動画のヒット数を上げたり、
宣伝効果をアップするのに、
何か良い知恵がある方は、
ぜひ当方にアドバイスしてくださいね。

貴方のお知恵を待ってまぁ~す。

ご連絡先は、
電話052-502-4424か、
メール info(at) lasthope.jpまで。

なお携帯の方は、
メール lasthope.shinji(at)gmail.com まで。
どうぞお気軽に…。

(at)は@に変更してください。




釣りにはまさかがつきものだ。LASTHOPE flyfishing diary-No.87

週末(4/29~30)の雨は酷かった。
岐阜の各地は軒並み80mm以上の降水量で、
これでは入れる場所はほとんどない。

でもそれなら今日(5/1)はきっと、
釣り人の姿は少ないだろう。
上流に行けば水量が収まるのも早いし、
ちょっとだけ覗いてみるか…。

そう思ってやってきたポイントには、
手前に他府県ナンバーが3台。
上流にさらに3台。
もう1台が目の前に停まっていて、
ちょうど餌釣りの方が戻ってきたので、
釣れたかどうか聞いてみると、
人だらけでボーズとのこと。

まさかねぇ、
大雨の直後なのに、
こんな狭い渓に7台もの車が
ひしめき合っているとは…。

ゴールデンウィークの真っただ中だから、
しょうがないよねぇ

さてどうしよう?

いろいろ考えた末に、
まさか谷に入ることにした。

まさか谷は道具屋おやじがかってに命名した渓で、

まさかこんなところに渓があるとは!

入口が分かりにくいので、誰も気が付かない、
地元の人さえ入らない、知られることのない渓だ。

ちなみに道具屋おやじには三つのまさかがあって、

1-まさか、こんなところに渓があるとは。
2-まさか、こんな工事現場に良型アマゴがいるとは。
3-まさか、こんな三面護岸に良型イワナが潜んでいるとは。

この三つのまさかを駆使することによって、
腕が悪い道具屋おやじでも、
なんとか魚の顔を拝むことができる。




さて、まさか谷はアマゴの渓で、
放流がないので天然物しかいない。
ただ、天然物しかいないということは、
魚影が濃いわりにサイズが上がらないので、
平均サイズは小ぶりだが、
最後の魚止めの堰堤には、
尺アマゴが潜んでいる。

そこまで釣り上がって3時間ぐらいの行程なので、
とりあえず行ってみることにした。

これがまさか谷の風景、
人の手が入っていないので、
荒れた感じの渓です。

まさか谷は流れが浅く、
フライに向いた釣り場が多くて、
神経質なアマゴ狙いでは、
ちょっと離れた場所からキャストする。

遡行を開始すると、
最初からすぐにアマゴが出てくるのだが、
なんだかフッキングが悪い。

つぎのポイントでも出てきたのだが、
フッキングしてくれなかった。

どうも変だ、
なんだか追い込まれているようで、
慎重に周囲を見ながら上がって行くと、
途中で新しい足跡を発見!
誰も知らない筈だったのに、
誰かこの渓の存在を知っているようだ。

とはいってもアマゴは出てくるので、
そのまま魚止めまで釣り上がることにして、
ゆっくりと釣り上がって行くと、
だんだんフッキングする魚も増えてきて、
堰堤までにチビアマゴを10匹ゲット。

これが魚止めの堰堤。
いかにもいそうな雰囲気です。




これで堰堤で大物が釣れたら最高だなと思っていると、
落ち込みから、ちょっとフライが流れたあたりでヒット!

さてサイズは?
残念ながらチビアマゴでした。

久し振りのまさか谷ですが、
アマゴのサイズが上がらないので、
ちょっとこれではねぇ。

さてどうしましょ?

いろいろ考えた末に、
二つ目のまさかを発動することに…。

まさかの工事現場の渓は、
釣り人の誰もが敬遠することが多い。
工事車両はひっきりなしだし、
工事の騒音も酷いので、
渓流釣りの雰囲気は台無しだ。

当然のことながら入渓する人もいないので、
案外、良型の魚が残っていることが多い。

今から行くまさかの工事現場も、
毎年、綺麗なアマゴが釣れるので、
雰囲気を気にせずにやってみると、
まぁまぁのサイズのアマゴがヒット!

パーマークの流れていない綺麗なアマゴです。
花魁アマゴとかキャバクラアマゴとは全く違う、
天然物のアマゴです。

幸い本日は誰も入渓していなかったようで、
こんな良型のアマゴを8匹と、
綺麗なイワナを1匹ゲット!

最後に実績のある流れを試してみると、
狙ったポイントから、上の画像のようなアマゴが出た。

思い通りに釣れたので、ヒットした瞬間も
バッチリとカメラに入っている。

これで引き上げるつもりで、
電池残量の少なくなった胸のカメラを止めて、
ロッドもたたみつつ、目の前の流れをひょいと見ると、

何と!

ライズがある!

そこでいったんはたたんだロッドをセットして、
胸のカメラは止めたままでやってみると、
この日、最大サイズがヒット!

これもパーマークが流れていない、
姿態の整ったアマゴでした。

まさか!

1匹釣ったあとで、もっと大きなサイズが出てくるなんて!

アマゴは大きなサイズから出てくることが多いので、
普通はだんだんサイズが小さくなっていきます。
いやぁ、ビックリしました。

本日はスタートからまさかの連続でしたが、
釣りも人生と同じ。
諦めなければ何とかなるものですね。
皆さんもお励み下さいね。

というわけで、

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ヤマメは遅アワセ、アマゴは早アワセ。LASTHOPE flyfishing diary-No.86。

今朝(4/24)もスタートから寒かった。
風が強くてゴーゴーいってます。

先週と同じ展開ですので、
周期変化の波に巻き込まれた感じ。
ちょっと困りました。

これでは狙ったポイントに入れないので、
予定は急遽変更。
風に強い場所を探して、
新規開拓の井戸掘りをすることに。

向かったのはこんな渓流で、
源流部に近い流れですが、
谷が深いせいか、
幸い風の影響はなくなった。

風に強い流れを見つけることができたので、
今後は、条件が悪い時にあてになる、
貴重なポイントの一つになりました。

この渓は珍しいことに、
下流部はアマゴとヤマメの混生。
本来はヤマメ域ですが、
アマゴの放流が盛んだったので、
劣勢遺伝のはずのアマゴの朱点が、
ちゃんと残っている、
綺麗な天然アマゴが釣れます。

上流に向かうにつれて、
少しづつイワナが混じるようになり、
中流域では、アマゴ、ヤマメ、イワナと、
3者が揃い踏みするような場面もしばしば。
イワナは放流されていないので、
イワナらしい風貌の天然物ばかりです

今日は久し振りに、
シムスのライトウェイトシューズを履いてます。
林道を歩く距離が長く、
高巻きを何度も強いられる場面が予想されますので、
ビブラム底のライトウェイトは、
軽くて頑丈で助かりますね。

靴ひもをほどけてこないように二重結びにして、
いざ、突撃~

SIMMS シムス ライトウェイト ビブラム
SIMMS シムス ライトウェイト ビブラム



しばらく林道を歩いてから、渓底に降り立ちました。
周囲の状況は広葉樹が多く、
餌も豊富ですでにハッチも見えますので、
これなら充分に期待できそう。

さっそく目の前にフライを落とすと、
チクっとライズ。

バシッとヒット?

アレ?

乗らない…

ちょうどいいタイミングでアワセたつもりでしたが、
残念ながらフッキングしておりません。

フックに触っていないので、
イワナならもう一度出るかも?
そう思って同じ場所を数回流したのですが、
全然反応なし。
やはりアマゴかヤマメだったのでしょう。

気を取り直してゆっくりと釣り上がって行きます。

ところが…

何度も魚の反応があるのですが、
一向にフッキングしてくれません。
何だか変です。
もうイワナ域に入っていて、
イワナが反応しているのでしょうか?

そこで試しにイワナのポイントにフライを置いて、
しばらく止めておきますと、
バシッとヒット!

イワナのポイントで、
イワナの遅いアワセにヒットしたのは、
なんとこんなヤマメ!
びっくりしました。

そういえば、
何かの文献で読んだことがあるのですが、

アマゴとヤマメの混生域では、
ヤマメはイワナらしくなる

そうですので、

その後はイワナ並みに、
遅アワセを心掛けますと、
何匹か綺麗なヤマメをヒットすることができました。

やがて、上流に向かうに釣れて、
すこしづつアマゴの反応が出るようになり、
速い流れからはアマゴ、
緩い流れからはヤマメと、
そろぞれが出てくる場所が、
明確に分かるように…。

こうなるとアワセに迷うこともなくなりますので、
速い流れから出てきた相手には、
早アワセを心掛けておりますと、
こんな綺麗なアアゴをゲットすることが
できました。




さらに上流に向かって、
何度か高巻きを繰り返しながら、
遡行のルートを確認します。

今日は万全を期して、
シムスのウェーディングスタッフも、
ちゃんと腰につけておりますので、
ご依頼があった、
ウェーディングスタッフの使用場面を
撮影しようと思っていたのですが、
水量が遡行にちょうど良い条件で、
ウェーディングスタッフを取り出す場面が
なかったので、次回にすることに。
ご依頼者様、ご了承くださいね。

さて林道を詰めて上流に上がっていきますと、
何と流れの中に小さな個体の鹿が死んでました。

足を踏み外したのでしょうか、
かわいそうです。
成仏しろよ。

この辺りに来ますと、
さすがにアマゴとヤマメの反応が少なくなり、
流れはイワナの天下です。

こうなると遅アワセでも充分に釣れますので、
もうアワセのスピードで悩むことも
なくなりました。

これはヒラキから出てきたイワナ。
天然物の綺麗な魚体でした。

というわけで今回も、
いろんな勉強をさせていただくことに。

魚釣りは一生修行が続くようです。
でもこれは楽しい修行ですので、
やっぱり止められませんね。

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