その谷で釣れるイワナのことを、
地元の釣り師達はカエルイワナと呼んでいる。
”カエルのようなヌメッとしたイワナが釣れるから”
ということが謂われらしいので、
なんとなくピーンときた道具屋おやじは、
昨年、一度だけそこに行ったのだけれど、
ヤマトイワナのハイブリッドタイプが釣れただけで、
カエルイワナにはお目にかかることができなかった。
”奥に行けばヤマトの尺イワナが釣れますよ”
そんな噂を頼りに、
今週(7/7)はその谷を遡行して、
昨年引き返した地点から、
さらに奥まで行ってみた。
ところで、
この谷は入渓地点が分からない。
両岸は崖で、手前に巻くことができない堰堤があるので、
流れはすぐ目の前にあるのだが、
どうしても入り方がわからない。
過去に何度も調査に行っていたのだけれど、
入り方がわからないので、
入渓を見送っていたのだが、
昨年、ある方から入り方を教えてもらうことができた。
それがとんでもない入り方で、
これって、きっと関係者から文句がくるのじゃない?
怒られたら止めておこうと思っていたのだけれど、
特にトラブルもなく、
昨年の釣行は無事に帰ることができた。
その時の釣果はハイブリッドタイプの泣き尺が釣れたので、
今年こそヤマト(カエルイワナ)の尺イワナを釣ってやるぞと
意気込んで行ってみたら、
何と!
昨年よりも簡単に入ることができるようになっていた。
踏み後があちこちにあるので、入渓者も増えているようだ。
おまけに、
谷は渇水していてあまり状況がよろしくない。

それでもとりあえずは上まで行くことにして、
スコットFS723/5に#11オールドメモリーをセット。

イエローボディの#11オールドメモリーは、
これからの季節に活躍する、
庄川、長良、九頭竜方面のヒットフライの一つ。
40年以上も効果があるので、
ボックスの中には必ず入っているパターンだ。
これで釣り上がって行くと、
小型のイワナが10匹ほど釣れたのだが、
全部白点のあるタイプばかりで、
おまけにサイズも小さかったので、
写真も撮らなかった。
昨年は泣き尺を筆頭に、
まぁまぁのサイズが釣れてくれたので、
フライパターンがあっていないかも?
そう思って#11ブナ虫君にお願いしてみると、
ちょっとだけサイズが上がったのだけど、
動画を撮るほどでもない。

白い斑点が残っているし、
カエルのようなヌメリ感もないので、
これは通常タイプのイワナでしょう。
その後も何匹か釣ったけど、
すべて白点のあるタイプばかりで、
最後にちょっといい感じの奴が釣れたけど、
カエルイワナ=ヤマトイワナには程遠い。
最後に釣れたのはオレンジの斑点が多く、
白点がほとんど見当たらなかったが、
野性味がほとんどないので、
たぶんハイブリッドタイプでしょう。
というわけで憧れのカエルイワナは、
残念ながら今年も不発。
入渓しやすくなってしまったので、
昨年がラストチャンスだったかも。
無念なりぃ~