NT SWIVEL、ランニングラインの接続部にスイベルを試してみました。2012/04/30


ラニングラインに、例えばスカジットヘッドのように、太くて重いヘッドをつけますと、
ランニングラインがよれて弱くなり、最悪の場合、切れてしまうとの声を聞くことがございます。
その場合、対処方法としましては、釣行の前後にリールからラインを出して、
こまめにラインよれを取ってやることが必要ですが、
最近になって、ランニングとヘッドの接合部にスイベルをセットして、
自動的にラインよれを取るやり方が広まってきました。

けれども、スイベルを使いますと、いろんな不安が頭をよぎります。
スイベルは大物とのファイト中にガイドを潜り抜けることができるか?
あるいは、大物とのやりとりにも充分に強度を発揮することができるか?

心配でしたので、、4/29に矢田川のコイで試してみましたが、
60cmオーバーを何本か掛けたものの、ほとんど問題ありませんでしたので、
ランニングとヘッドの接続に、こんな方法があることもご提案申し上げましょう。

- NT SWIVEL -


左から、パワースイベルの#6、#8、パワーキャストの#5。
パワースイベルの#6と#8はライン接続に加工の手間が必要です。

パワーキャスト#5を使えば、
そのままヘッドのループに引っ掛けることが可能ですので、加工の手間が減りますが、
残念なことにその形状から、ラインが出て行くときにガイドに引っ掛かり易くなります。
ガイドから出てしまえば安心で、中に入って来る時はガイドに引っ掛かることもなく、そのままするすると入ってきます。

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これはエアフロの15lbsのリッジエクストリームランニングラインと、
ニューモデルのレイジコンパクト390grを加工しないでセットしたものです。
コイ釣りには、スコットのL2H 1106/4と一緒に使用しました。



レイジコンパクトは素晴らしい飛距離を稼いでくれますので、、コイにも充分に性能を発揮してくれましたが、
15lbsのランニングラインをそのままセットしますと、使いこんできた時に、ちょいと強度が心配です。

そこで...
次の加工例をご覧下さい。
これはコイ釣りに、レイジのヘッドと交互に使ったエアフロのデルタシューティングヘッドD6/S7Fですが、



1-エアフロのエクストリームランニングライン20lbsの後ろのループの部分を、30cmぐらいでカットして、
2-カットしたところにブレイデッドループをセットして、それをパワースイベル#8にループでくぐらせました。

3-30cmにカットした残りのランニングラインにもブレイデッドループをセットして、
パワースイベル#8にループでくぐらせましたので、
D6/S7とのセットは、ループトゥループでOK、ヘッドの交換が簡単にできます。
このシステムで60cmオーバーのコイをキャッチしましたが、
強度的に問題はなく、やり取りの時にもガイドを簡単に潜り抜けましたので、邪魔にもなりませんでした。

ブレイデッドループはとても細いものを使用しましたが、
それが入手できない場合には、スイベルの径がワンサイズ大きな#6をお使いになるとよろしいでしょう。

これはナイロンのモノフィラのランニングラインを、パワーキャスト#5に直接結んで、
D6/S7をセットしたものですが、



このシステムがセットが一番簡単です。
また10分近いコイとのファイトでも、強度的に問題ありませんでした。

ただし、ヘッドをトップガイドの外に出す時には、スネークガイドに引っ掛かることがございますので、
完全にヘッドを外に出してしまってからキャストされるとよろしいでしょう。
ヘッドが中に入ってくる、取り込みの時にはガイドに引っ掛かることはありません。
ラインの加工が面倒な方は、このパワーキャストが簡単です。

- ご注意-

ランニングとヘッドの接続にスイベルをセットする方法は、
ランニングラインのよれによる強度不足を補うための、ご提案の一つで、
あくまでもこのような方法もありますよというものです。

ご使用状況等によっては、ガイドおよびティップ部に負荷を掛けてしまい、
最悪、破損することもあるかと思いますので、
ご使用は自己責任にてお願い申し上げます。

当方はこれをオススメしているわけではなく、
ランニング部分の強度不足のお問い合わせに、お答えするためのご提案であることを、
どうぞご理解くださいませ。

◎ NT パワースイベル #6、#8 160円
◎ NT パワーキャスト #5 200円