メバル大王と名乗りまっせぇ〜 2005/11/21


シーバス船ルーキーズの月曜日はオラのためにある、
などと思ってしまうほど、ただいま名古屋港のシーバスとメッキにノメッテます。
毎週月曜日に予約を入れているのは実はオラなんですよ。
乗りたい皆さんごめんね。

さて、季節が進むにつれてずいぶん寒くなってきましたので、
そろそろ防寒着の高性能タイプが必要となってきました。
今回は秘密のアンダーウェアー、先日新製品としてご紹介申し上げたPAZのN2Sと、
メバル用の秘密のパターンのテストを兼ねております、どちらもグッドだと良いのですが...

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ご一緒するはずだったお客様が急の仕事で行けなくなったとのことで、
キャプテン園氏と二人で遊ぶことになりました。
今回の作戦は..とキャプテンに聞くと、ちょっとメッキ、その後は軽くシーバス、メインはメバルとのこと。
メバルはおいしいからメインが楽しみですね。

いつものとおりメッキ狙いで中電の放水口へ。
温排水はガンガン出ているのですが、前回と同様に2枚潮で釣りになりません、2〜3投して諦めました。

お次はシーバスのホットスポット、先日釣行した木村さん達が良型を引っ張り出したポイントですが、
うぅ〜ん、気配がない、残念ながらボイルもベイトも見当たりません。
ちょっとイヤな感じがしてきました、今日は中潮で状況は悪くないのですが...

さっさと諦めて、次は大きなタンカーと岸壁の隙間を狙います。
まずは第1投、#8シラスミノーをポチョンと落としてゆっくり引っ張ってくると、
おおっと、3匹かたまって追っかけてきました。

フライを見せないようにすぐに水面から抜き上げて、再度キャスト。
ガツンと心地よいアタリで、30cmぐらいのシーバスがゲット。
続けて3匹キャッチして、反応がなくなったところで転戦です。

-まぁこんなもんです−


いよいよメインディッシュ、メバルのポイントに到着。
キャプテン園氏オススメの橋脚周り、橋脚にぶつけるようにしてシラスミノーを打っていくのですが、
何だか全然反応がない。
おっかしいねぇ、まだシーズンインには早いのかなぁ、
まったくアタリがないので、ついつい愚痴がこぼれます。

少しづつポイントをずらして行って、水銀灯の明かりの下でようやくファーストヒット。
22cmぐらいでしょうか、良型食べごろサイズですね。



ところがこれ1匹で後が続かない。
30分ぐらい続けてみたのですが、まったくアタリがありません。
暖かい秋が続きましたので、まだシーズンインには早くて魚がいないのでしょう、
なんてこった、しょうがない帰りますか...

ところが、ふと閃くところがあって常識を疑ってみました。
夜のメバルは浮いてきますので、水面近くを狙うのがセオリーなのですが、ただいま満潮近くで水位が高い。
キャプテンに確かめたところ、先ほどよりさらに60cmほど水位が上がっております。
ちょっとは沈めた方がいいんじゃないのかしら?
釣りの女神が囁きます。

そこでいよいよ今回の取っておき、沈めてこそ真価を発揮する、秘密のメバルパターンの登場です。
まずはリーダーシステムを交換しましょう。
9ft6Xのフロロリーダーを取り出して、#12の秘密のメバルパターンを直結します。
わけあってティペットは足しません。
メバルの釣りは障害物周りを狙うため、
タナがずれることと、根ガカリが多くなるためにティペットは足さないで下さい。
リーダーは短いほうが良いですよ。
ラインはコートランドのゴーストティップクリアを使います。
このラインを夜釣りで使いますと、ラインとリーダーの気配が見事に消えますので、
メバルはもちろんシーバスにもベストのラインです。

能書きはこれくらいにして、
パターンを変えて1投目、いきなりゴツゴツときました。
”シン、ファーストキャストでフィッシュオン!”
むかし何処かのテレビで見たようなコマーシャルそのままですねぇ。
ところがまだ心の準備が出来ていないため、アワセを入れることができずバレました、クソッタレ!
上品な言葉を使いましょうね、フライフィッシングは大人の遊びなんですから...おうんこおもらし!

すぐに2投目、ちょいと沈めてゆっくりリトリーブしてくると、
グワンと重いアタリ、雑巾を引っ掛けたみたいな重々しい感じ、ひょっとしてゴミか?
グングン、しめしめ生体反応アリ。
バラさないようにゆっくりと手繰り寄せ、キャプテンの差し出すネットにそっと納めた相手は、
ジャ〜ン、
24cmのビッグサイズ、名古屋港では珍しい王様サイズのメバル!!!



ボッテリ太った菱形の体型、なるほど強いはずです。
ソルトの名竿SCOTT S3S 888が満月になりました...ってそれは大げさか、
でもずいぶん強い引きで、ひょっとして中型のエイでも掛けたのかなぁなどと思ったほど。
こんな大きなメバル、沖の船釣りならともかく、名古屋港内では初めてのサイズですので、

えっへん、本日より小生は、
”メバル大王”を名乗ります、
これを越えるサイズを釣った人には、大王の名前を進呈しましょうね。

−王様サイズをパチリ−


さてさて、王様サイズのメバルのお出ましに充分に満足して、今度こそ帰ろうかと思ったのですが、
そこはそれ、釣り人とは欲深いもの。
おまけに仲良しの釣りの女神様は、まだまだ釣れるわよなんて囁いてくれるものですから、
柳の下の2匹目を狙ってそのまま続行。
つい5分前には魚がいねぇぞなんてグチッっていたのですが、
ビッグサイズが釣れた途端に、目の前が豊饒の海に見えてきたのですから、人間は本当に勝手なものです。

ところが...
このパターンに変えてからは、本当に豊饒の海が出現して、なんとワンキャストワンヒット。
フッキングに失敗してもそのまま追い食いしてくるほどに反応が良く、
大小あわせて20匹ゲットしたところで予定終了となりました。

魚はちゃんといましたねぇ、不明を恥じるのみです。

キャプテン園氏いわく、
そのパターンなら餌釣りよりも良く釣れるのじゃないと、お褒めの言葉をいただいて、
秘密のメバルパターンのテストは大成功!!!
さっそく船上でこのパターンの命名式とあいなり、いろいろとネーミングを考えた結果、
王様サイズが釣れたので、その名もズバリ王様ミノーにしようかと思ったのですが、
何だか潮来あたりにありそうなネーミングでしたので止めにして、
おとなしく
”メバルミノー”に落ち着きました。

−これが今回使用したパターン−


上から、#8シラスミノーのゴースト、チャートリュース、
その下は#12 メバルミノーのゴースト、チャートリュースの順番です。

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ここからは商売でっせ、おイヤな方は飛ばしてくださいね。

今回使用した秘密のメバルミノーは、小型で簡単なように見えて、
実はとても面倒な作りとなっております。
大変なのはヘッドの目の部分で、作り始めてから下の画像になるまでに3日ほど掛かります。

−これが量産体制のメバルミノー専用のハンガー −


これじゃぁ、なんのことだかさっぱり分からんって...

ではもう一枚、拡大写真をご覧下さい。

目玉がいっぱいくっついているのがわかりますか?
メバルのパターンは目=アイが大事ですが、その大事な部分をまとめて作るのに、
晴れの日で3日間必要で、曇っていると晴れの日が来るまで無期限延期となります。
とっても手間が掛かるのですね。

そこでよろしかったら当方では、1本税込み714円(680円)で承っております。
カラーは上記のゴーストとチャートリュースの2色展開。
通販も大歓迎ですので、この専用メールでお問い合わせ下さい。

なお、マテリアルのお問い合わせにつきましてはご返答できませんので、どうぞご了承くださいね。


そういえば、PAZのN2Sのテストはどうなったのかって?
あぁ、そうだ、テストしていたんですよねぇ、うっかり忘れておりましたが、
寒さをまったく忘れるほどにぽかぽかと暖かくて、こちらもテストは大成功。
これで寒い冬のメバルの釣りも苦にならないでしょう、来月も毎週予約を入れちゃおうかなぁ...
それに来月はなんと、あのシルバーサーベル、太刀魚も釣れるようだし...
でもオラがまた毎週予約を入れると、怒ってくる人がいるだろうなぁ...
でもやっぱり入れちゃおうっと、キャプテン来月もお願いしまっす...