WETFLY ADVANCED TECHNIQUE、工事現場で...。2015/05/18
今回(5/18)は、わざと工事現場を狙って入ってみました。
というのも、
昨年の大雨で、どこの川も痛んでしまって、河川工事が頻繁に行われております。
その結果、工事が行われていないポイントにお客様が集中してしまって、
人気の河川は釣り人であふれかえっております。
そこで、
河川工事が行われているポイントで釣れないかどうか、
ちょっと確かめることにしました。
ひょっとしてそのようなポイントでも、
魚が釣れてくれれば、
お客様にオススメできるポイントが増えることになりますからね。
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ところで話は変わりますが、
今シーズン当方が提唱しているウェットフライの釣り上がり、
この釣り方を ”WETFLY ADVANCED TECHNIQUE” と呼んでおりますが、
これは、混み合う土日の渓流で、人の後から釣っても釣りたい、
そんなご要望にお答えするために始めたものです。
もちろんこのテクニックは、人的なプレッシャーへの処方箋になるだけではなく、
良い日並だったはずが、当日になって急に冷え込んだり、
あるいはまた、雨や工事の影響でいきなり流れが濁ってしまったりというような、
自然面での悪い条件が重なった時にでも、
ドライと同じように、釣り上がりで結果を残したい方のために開発したシステムでもあります。
ところが、
ウェットの釣り上がりって、どうも敬遠される方が多い。
一般的にはウェットフライはダウンで流して行きますので、
アップで釣り上がって行くのには、相当に違和感があることでしょう。
フライが見えませんので、どうやってアワセたら良いかわからない、
そんな声を多く頂戴します。
けれども、ウェットで釣り上がっていくのは、実はとても簡単で、
オススメした皆様は口を揃えて、
”もっと早くやれば良かった”
とおっしゃってくださいます。
アタリは明確にロッドや手に伝わりますが、
フライを視認できないことがご心配な皆様には、
インジケーター代わりにボディハックルをぎっしり巻いたウェットフライや、
あるいはマシュマロカディスのような、浮力材を仕込んで浮力を高めたパターンをご用意しておりますので、
最初はインジケーター代わりのフライをドロッパーにして、
その下にウェットフライをセットして下さると、
視認性の問題からは解放されます。
ただ、慣れてきますとインジケーター代わりのフライは必要なくなりますので、
オイラはいつもインジケーターフライを使わないで済ましております。
アタリは明確に伝わりますので、ウェットフライだけでも充分に釣れますよ。
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前置きが長くなりました。
さて本日は、長良川の支流のひとつに狙いを絞って、朝の6時に現場に到着。
この支流も、上から下までユンボが入って、川の中をかき回しております。
流れは常時濁っておりますが、さてこんな場所でも釣れるしょうか?
狙ったポイントはこんな感じ、凄いでしょ。
ところどころ泥が被っております。
とてもドライフライを使う気になれませんので、
#10プリンスニンフ-SHEのブラックテールをリードフライに、
レッドテールをドロッパーにセット。
この渓は、イワナとアマゴが混生しておりますので、
フライカラーの選択は、黒を下にするのが基本です。
このシステムで釣り上がっていきますと、
すぐにこんなイワナがヒット。
工事現場といえども、ちゃんと魚は残っておりますね。
自然は逞しい。
そのすぐ後でアマゴがヒット!
狙い通り、レッドテールに食ってきました。
綺麗なアマゴですね。
ゆっくりと釣り上がっていきますと、
途中の瀬の中でゴツンと鈍いアタリ。
強い引きを見せたので、慎重にやり取りして、
やがてネットにおさまったのは28cmほどのイワナ。
状況を考えると悪くないサイズです。
しっかりとブラックテールをくわえておりました。
きっちりと蝶番に掛かっておりますので、
これならバレる心配はありませんね。
ちなみに釣り上がりのウェットでは、フッキングのご心配をなさる方も多いのですが、
上流を向いている魚に対して、下流側から合わせを入れますので、フッキングは全然問題ありません。
だいだい蝶番のところにガッチリとかかります。
一度掛かってしまえば、めったにバレませんので、
バラシが少ないのもありがたいですね。
その後もこんなイワナがヒットして、
これも狙った通り、ブラックテールをガッチリとくわえてくれました。
6時から始めて9時ちょっと前に終了しましたが、
イワナ4匹、アマゴ3匹の結果は上出来。
ウェットフライの釣り上がりは、悪い条件でも通用しますので、
ぜひ皆様もお試しいただくとよろしいでしょう。