雨の日の釣果は紙一重。2014/08/04


今朝(8/04)の名古屋は、朝から降ったり止んだりのグズついた天気。
夕方、常連のI様と庄川支流で待ち合わせの約束がありますので、
気象庁のHPで直近24時間の降水量をチェックをすると、
ひるが野は30mm越え、御母衣も六厩も似たような降水量ですので、
これだと20cmから30cmぐらいの増水は覚悟しなければなりません。

自分一人ですと逃げることはできるのですが、
二人ではちょっと危ないかなと思って、I様にはお断りの電話をいれました。

ひととおり午前中の仕事を済ませて、
久し振りに嫁と昼ご飯を食べつつ、もう一度気象庁のHPをチェックしておりますと、
おやおや、直近の1時間と3時間は降っておりません。
これなら大丈夫かもと思って、もう一度 I様に電話を入れると、
ぜひ行きましょうということになり、
当初の予定通り、夕方の4時に庄川の道の駅で待ち合わせることに...。

ところが、庄川に向かう途中の天気がひどかった。
郡上から大和にかけての道中は、ひどい雨で前が見えないほど。
同じように走っている筈のI様の様子が心配になりますが、
いったんお断りして、再度行くことになって、さらにもう一度お断りするなんて、
これでは信頼を失ってしまいますので、心配ではありますが、I様に電話することができない。

大丈夫かなぁと案じつつ、道の駅で待っておりますと、
I様、無事に4時前に到着。
やはり凄い雨だったそうですが、そこで止めないのが歴戦の釣り師。
おまけに約束の時間も守ってくださる、さすがですね。

挨拶もそこそこに、入渓できそうな流れを幾つかチェックして、
増水時にもOKの、なんとかやれそうなポイントを選びました。

増水に強い渓といっても、ずっと雨は降り続いておりますので、20cmぐらいは水量が増えております。
もちろん濁りが入っておりますので、ドライフライですと苦戦しそうですが、
最初のポイントで小さなヤマメがヒットしましたので、
とりあえずドライで通すことに...。

時々シャワーのような強い雨が水面を叩きます。
これはカッパを着て頑張るI様の雄姿、濁っているのがお分かりになることでしょう。



雨はずっと降り続き、どんどん濁りがきつくなってきてしまいました。
ところが目の前に大物の気配があるので、ドライフライは諦めて、
こっそりビーズ付きのヘアーイヤーを流してみると、
30cmちょうどの良型イワナがヒット!
けれども河原がないほどの増水で、撮影場所がありませんので、
適当に記念撮影してお帰りいただきました。

濁った流れのなか、足を取られないように気を付けて遡行を続けます。
2時間ほど釣り上がったところで、幸い雨足が弱まって、ちょっと濁りが取れてきました。
そこで、もう一度ドライフライにチェンジして、I様に大物が居つきそうなポイントを流していただくと、
フワッと良型がフライの下で踊りましたので、しばらく時間をおいて、もう一度フライを流していただくと、
25cmクラスのイワナがヒット!



ドライフライでは難しい状況ですので、嬉しい1匹。
さすがにI様、ベテランはチャンスを見逃しませんね。

これなら完全に暗くなるまで、ドライで通用するかもと思って、
オイラもこのところ好調な#15 QBP-SPD をセットして、緩いポイントを流しておりますと、
バシャっと水柱が上がり、グッと強い手ごたえ。
周辺をしばらく走り回った相手は、34cmのイワナ。



さきほどと同じように、撮影ポイントがないため、無理やり映すと小さく見えてしまったので、
リリース前に別角度から、そっと手を添えてみました。
これならそれなりのサイズに見えますね。



というわけで今夜は、本来なら釣行を見送ったほうが良いほどの状況でしたが、
幸いにもそれ以上の増水がなかったため、活性があがった尺イワナと出会うことができました。

6時過ぎに雨足が弱まったのが勝因でしたが、
そのまま雨が続いておりますと、撤退を余儀なくされていたことでしょう。
雨の日の釣果は本当に紙一重、
引き返す勇気を絶えず確認しつつ、事故がないように楽しみたいものです。