長良川で天然シラメ、またゲット! 2012/02/13


2/13(月)も名古屋地方は雨の天気予報。
ここのところの冷え込みがちょいと緩んだので、これならハッチもたくさん出て釣れるでしょう。
そんな思惑で郡上方面の長良川に釣行しましたが、いやぁ甘かった。
現地には朝の6時過ぎに到着しましたが、風も冷たく、体感温度でマイナス5℃ぐらいはありそうなほど。
おかげでライズがなかなか始まらず、じりじりしながらポイントを睨んでおります。

これは朝7時半過ぎの現場の画像ですが、
同行していただいた福田さんの木化けしている姿も、ほんと寒そうです。



8時を過ぎる頃から少しづつ単発ライズが出てきましたので、
さて、フライをどうするか?

通常ですと朝イチから9時ぐらいまではミッジのピューパで、
9時過ぎぐらいからクロカワゲラが出ますので、そのときは秘密のニンフで、と思っていたのですが、
寒くて、とてもピューパを使う気になれない。

1〜2度キャストを繰り返しますと、すぐにガイドがガチガチに凍りついてしまい、
ガラスの破片に触れたように10xのティペットがブチブチと切れてしまいます。
これでは極小サイズのピューパはロスが多くて使えません。
そこで、前回もテストした#16の秘密のニンフの改良版をティペットに結びました。
クロカワゲラがハッチする前の時間帯でも、魚たちはその味を覚えておりますので、
このパターンでも充分に通用します。

やがて、すこしづつ水面に変化があらわれて、
なんとなくそれらしい状況になってきますと、チャンスタイム突入です。

20yds前後のところに流れのよれが出ておりましたので、
そこに新型の秘密のニンフを流し込みますと、すぐに天然ものがヒット。
ツマグロのはっきりと出た、アマゴ星のないタイプ。
写真中央とその奥がそれ、その上は放流アマゴです。



遅れてきた塾長殿もヒット!
これも綺麗な魚体です。



なかなか合わせがきまらなかった福田さん、
#26のフローティングピューパから、クロカワゲラのフローティングニンフに変えた途端にヒット!



というわけで、10時過ぎの納竿までに5匹ゲットで天然物2匹。
秘密のニンフの新型テストとしては、充分な釣果でした。

1匹だけストマックを見てみますと、(ブログに掲載
まだ動いているクロカワゲラのニンフが何匹も入っておりましたので、
ハッチが殆どなくても、魚たちはちゃんと認識していたと思われます。
寒くて水面上には出られなくても、実際のところ水中を何匹も流れていたのでしょう。

ところで、今回釣行のこのポイント。
岸辺に葦やら柳がたくさんあって、どうしてもフライがひっかかってしまします。
今回は前回と同様にスコットのL2H 1106/4を使ったのですが、
おかげでフライのロストが殆どなく、快適に楽しめました。
スイッチロッドの有利さは、ここでも発揮されることになりました。
スコットのL2H、あるいはお値打ちなところでティムコのJ-SWITCHがオススメです。

通常の9ftロッドで釣るのでしたら、障害物の少ない対岸のポイントのほうが良さそうです。



こちらのポイントはライズの始まるのが遅いのが難点ですが、
太陽の位置がだんだん西側に移るに連れてチャンスが広がります。
バックの障害物が気になる方や、早起きできずに遅れて行った場合には、
こちらのポイントに入られるとよろしいでしょう。

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ところで、ここからは雑談です。
今回は秘密のニンフの新型のテストのため、クロカワゲラのハッチが見えない状況でも使いましたが、
実は福田さんが使っていた#26サイズのフローティングピューパには、ずいぶんヒットがあったとのこと。
ただフックサイズが小さいとフッキングが悪いため、
福田さんは最終的には#16〜18サイズのフローティングニンフでヒットを取りました。

ということは、
長良川本流のこの超有名ポイント、毎日のように大勢の釣り人が入って教育しますので、
そろそろシラメたちも相当にスレております。

スレてしまった場合には、人間側があまり使いたくないパターン、
極小サイズのミッジのアダルト、ブユ。
あるいは人間側があまり真似することのできないハッチの形態、
たとえば、極小ミッジがピューパからアダルトへと抜け出す瞬間、
そのような状況を狙って捕食しますので、
日を追うに連れてどんどん難易度があがります。

もちろんクロカワゲラが出ているときには秘密のニンフで大丈夫ですが、
本日の9時半過ぎには、少しづつ見切られるようになりましたので、
フローティングピューパにチェンジするかどうか迷いました。
厳しい寒さが続いていたので、
いったんは出かかったクロカワゲラのハッチが集中せず、
ミッジのハッチが続いていたからだと思われます。
ただ、その時間でもガイドが凍りつくほど寒かったので、フッキングに難のあるピューパは諦めました。

けれども、もし来週もここに来るとしたら、
#26〜30のフローティングピューパは必携となります。
すでにフライボックスの中には首狩り族の一味が潜んでおります。
来週の状況次第では、
ヘッドハンターと名づけたフローティングピューパを試してみることになりそうです。