熊の気配が... 2011/07/11


今日は馴染みの富山の渓に向いました。
といっても本命は庄川の岐阜県側の支流だったのですが、
どうした訳か濁りがきつく、本命の渓はとてもやれそうにもありません。
すでに時刻はお昼の3時半過ぎ。
この時間帯ですと、転戦できる場所も限られておりますが、
前々回の釣行で、同行の福田さんが釣った尺イワナが頭をよぎりましたので、
イブニング狙いでその場所に向かうことに決定。
1時間半ほどで富山の渓に到着。
すぐにタックルをセットして、流れに降り立ちます。

オイラはいつも準備が早く、のんびりと道具をセットしている福田さんを尻目に先に入らせていただきます。
流れはこんな感じで水量はベスト。



これなら釣れるでしょうと、いつもの #13キハダをポイントに流しておりますと、
2〜3投目でこんなサイズのイワナがヒット。
出足好調です。



1匹釣ったら交代するつもりで、福田さんが上がってくるのを待っているのですが、
ちっともこちら側に歩いてきません。

10分ぐらいしてようやく彼の姿が見えたので、
”ずいぶんのんびりでしたね”と声をかけると、
”大きな木がガサガサ揺れて、おまけにそのガサガサが伊藤さんのほうに向かって行った”、
などとおっしゃいますので、どうりでこちらの方に来れないわけです。

”姿はみましたか?”と聞いてみると、
”木が揺れたあとは、ずっと藪の中をガサガサと音を立てて動いていたので、見えなかった”
とおっしゃいますが、ここは熊の多いところ。
あいにく今日は熊鈴を持っていないし、ここからはおっかなびっくりの釣り上がりとなりました。

この渓はあと少しで大きなプールがございます。
その上でももちろん釣れるのですが、なんだか熊の気配が気になってしまいますので、
上は目指さずに、そのプールでイブニングライズを試すことにして、
そこまでのんびりとポイントを交代しながら打っていきますと、
福田さんに良いサイズのイワナがヒット。
天然物の綺麗な魚体でした。



やがてプールに到着して、いきなり竿を出さずに、しばらく気配を探っておりますと、
たまにモンカゲやヒラタがハッチしております。
ライズするかどうか見ておりますと、最初は沈黙していたのですが、
だんだんハッチの数が増えるにつれて、時折バシッとライズの音が出るようになりました。

時刻は18時過ぎ、イブニングにはちょっと早いのですが、待ちきれずにやってみました。
ライズの姿を確認してから、そのちょいと上にフライを置いてライズポイントに流し込む作戦。
夕方ですので、これでも充分に釣れるでしょうと思っておりますと、
数投目でまぁまぁのサイズのイワナがヒット、27cmぐらいでしょうか。良い型です。



これなら、さらに暗くなったら凄いのが出るかもと思っていたのですが、
残念なことにサイズは上がらず。
それでも二人とも2ケタをゲットして、
熊が怖いので、真っ暗になる前に切り上げることにしました。