長良川、25yds先のパラダイス 2011/02/04


今年もまた解禁を迎えた長良川、
いつもの年ですと解禁日に釣行するのですが、今年は2/1に野暮用があって行けませんでしたので、
2/2に中流域の関観前に行ってみました。

この日はあいにくの冷え込みで、明け方の気温は-5℃。
ガイドはガチガチに凍ってしまって、キャストもままならないほどの寒さです。

これは朝7時ぐらいの川原の様子ですが、ホント寒そうですねぇ。



ライズもまったく見当たらず、魚の気配がありません。
それでもせっかく来ましたので、ひたすらキャストを繰り返しましたが、ただ投げているだけ。
シラメのライズが回ってきませんので、11時に引き上げるまでノーチャンスでした。

解禁日はボチボチ釣れていましたので、魚がいないはずがありません。
では肝心の魚たちは何処に行ってしまったのかといえば、対岸の岩場側に固まっております。
とうてい届く距離ではありませんので、派手なライズが上がるのを、指をくわえてみておりました。
そのうち猛者が一人、岩場の上に降り立って釣り始めました。
岩場からは10ydsぐらいの距離でライズが狙えますので、
この方は次々にヒットを取っておられました。

ただ、岩場側には雪が積もっており、足を滑らせると一巻の終わり。
釣りたい気持ちは良く分かりますが、雪が消えてからのほうが安全でしょうね。

解禁でノーチャンスだったのは始めてのこと。
悔しいのですが冷静に状況を分析してみますと、
浅い場所の釣り易いポイントには、魚たちは怯えてしまって出てこない感じです。

この季節の長良川は渇水しておりますが、
流れは年々水位が下がっているように思えますので、魚達は怖がって深場から出てこない。
そのためにライズポイントは遠く、例年のタックルですと、とても届きそうにありません。

それでも何とか釣りたいのが人情ですから、
遠投用に新品のロッドとラインをセットして、次のチャンスを狙うことに....。

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冷え込みがちょっと緩んだ2/04、
リベンジ狙いで長良川のほとりを走っておりますと、あるポイントでシラメの気配を発見。
朝の6時半過ぎですが、すでにライズリングが出ております。

ライズまでの距離は20yds前後ですから、おろしたばかりのスコットS4S 906/4 なら充分に届きます。
まずは#22のシースルーピューパを結んで、とりあえずライズの出たあたりに流し込むのですが、
これがなかなか渋く、いっこうにヒットしてくれない。
おまけに何回もキャストを繰り返しますと、それを嫌がって魚たちはだんだん奥のほうに逃げていきます。

キャストの手を休めてちょっと水面を観察してみますと、
おやおや、クロチャンがもう出ておりました。
ハッチの時間が早いですねぇ、おまけにちょっと大き目のサイズ。
しめしめ、これはいただきですね。
すぐに#16の秘密のニンフにチェンジして、ライズに送りこんでみますと、
一発目でこんなのがヒット、ようやく初日が出ました。



その後はだいたい25ydsぐらいのところにライズが安定して出てくれましたので、
新品のタックルが大活躍してくれました。

釣り方は簡単で、秘密のニンフをライズのちょっと上に投げて、
ライズ目掛けて流れに乗せてから、
ライズ地点でちょっとだけ横にスライドさせてやるとガツンとヒットしてきます。

ヒットがなければそのままゾーンを外さないようにスライドを止めて、
引き続き流れに乗せて送り込んでから、
ひょっとして後ろにいるかもしれない魚を誘うために、もう一度横にスライドさせてやります。

3回ほど横へのスライドをくりかえしたら、ラインを手繰って次のキャストに移ります。
この繰り返しですね。

ちなみに秘密のニンフは、ミジカオクロカワゲラの水面に乗ったニンフのイミテーションですので、
釣り方はドライのミッジとまったく同じです。

ただしドライのミッジと違うのは、
ドライですと流し切ったらもうチャンスはありませんが、
秘密のニンフは流しきった後に、
次のキャストに備えてラインを回収している時にもヒットのチャンスがあること。

ミジカオクロカワゲラのニンフが水面に乗っている時には、
ハッチの機会をうかがって岸よりに向かって泳いでくる個体もありますので、
キャストしたフライが水面を離れるまでヒットの可能性があります。
従って、ラインを水面から持ち上げて、次のキャストに移るまで気を抜かないようにしますと、
おまけのヒットが何回か出てくれるでしょう。

この日は15〜20ydsぐらいの距離でもたまにライズが出ましたが、
さすがに解禁して4日目ともなるとずいぶんいじめられているようで、
その距離に出るライズは単発ばかりでした。

おまけに手前のライズは痛い目にあった個体ばかりだったようで、
なかなかヒットしてくれません。

一方、25yds前後で出るライズは安定していて、まるでパラダイス、
この距離まで飛ばすとヒットが続きました。

おかげさまで8時半ぐらいまでの2時間で10匹ヒット。
遠投能力のあるタックルのおかげで、良い釣果に恵まれました。



なおこれは蛇足ですが、シラメはヒット後にすぐにリリースしますと、
周辺のライズを止めてしまうことがよくございますので、
ヒットしたら鮎の活かしビクのようなものに入れておいて、
あとでまとめてリリースしてやるのもよろしいでしょう。
この季節は水温が低いので、鮎の活かしビクにいれておいても、大丈夫ですよ。