シーバスパラダイス出現!天国への鍵の番号は”7”、ラッキーセブンです。 2010/04/05


吉田ロッドさんがご来店くださったので、シーバスの話で盛り上がっておりますと、
彼はいつもオカッパリばかりで、シーバス船にはほとんど乗ったことがないとおっしゃる。
それではと、さっそく明康丸さんのフライの部屋をチェックしてみると、
御常連が50up連発して手が痛くなるほどとか...。
ウ、ウッ、オラも手が痛くなりてぇ、
さっそく相談がまとまり、4/05は明康丸さんの案内で、名古屋港内をぷかぷかと浮いておりました。
でも、吉田ロッドは腱鞘炎と疲労骨折がようやく直りつつあるところ、
グッドサイズ連発で手が痛くなってぶり返しても、オラは知りませんよ。
納期遅れはオラのせいではありませんからね...。

本日は22:53が満潮ですので、そこからの下げが狙い目、夜討ちの体力勝負となりそうです。
まずは港内の幾つかのポイントを試して回りましたが、今夜は風もなくフライ日和。
いきなり入れ食いモード突入で、あっという間に生け簀は真っ黒になりました。
シーバスのサイズはだいたい30〜40cm前後ですが、こんなに釣れるとホント楽しいですね。
オカッパリとは比べ物にならないくらいの釣果に、吉田ロッドさんの顔もほころびっぱなしです。


さて、しばらく入れ食いタイムを味わったところで、いよいよ深場の大物ポイントに移動。
水深が20mを超す本日の本命です。

ところで、明康丸さんのご常連は、先日このポイント攻略で8番のtype6をお使いになったということでしたが、
最近オカッパリに毎日通っている小生はちょっとお疲れモード気味、手返しを早くして少しでも疲労度を少なくしようと、
8番ラインのtype7を持ってきました。

用意したラインはエアフロのコールドソルトウォーター#8S7と、40+ソルトウォーター#8DI7の2本。
前者はフルラインのtyep7のシンキングラインで、線径が細いので沈みの速さは抜群、
潮の流れが速い状況で10m以上を沈ませるのには、このラインがグッドです。
もう1本の40+は、最近良く使っているクリアのシューティングヘッドと同じモデルで、
フローティングのランニングラインに、ヘッドにはtype7がついております。
このラインはシューティングヘッド形状ですので遠投能力が素晴らしく、
またランニングとヘッドの接着は溶着してありますので、ガイドを通る時の抵抗感がまったくありません。
ランニングラインがフローティングで、沈みがチョイと遅いので、
魚のタナがちょっとうわずって、10m未満の場合にはこちらを試してみましょう。

ポイントに到着して魚探を眺めていると、10mぐらいの層にチラホラと良い影が。
これなら、40+のラインシステムでも届きそうですので、本日の爆釣フライ#4シラスゾンカーにあわせて探りを入れましたが、
なんだか反応がありません。
潮がちょっと複雑な流れ方をしておりますので、2枚潮気味でうまくラインが入っていかない。
ラインシステムを沈みの早いほうに交換しようか迷いつつ、
キャプテン、きっと困っているだろうなと思って、ひょいと小川キャプテンの顔を見てみると、
なんだか自信満々、全然困っておりません。
おまけに、”もうすぐ釣れますよ〜”なんて心強いお言葉が口をついて出てきております。
たぶんもう少し潮が下げると、魚のタナが上がると読んでいるのかなと思っていると、
魚探の影がちょっと上に...キャプテンの読みどおり、さすがです。

ラインを潮上にブン投げて、じっくりと送り込んでゆっくりと引いてくる、
こんなことを何回か繰り返しておりますと、
ゴンと根ガカリ、あらやっちゃたのね、さすがに良く沈むラインだこと、そう思って回収に掛かると、
根ガカリがゴンゴンと頭を振りました、ヒットです。

深いところで良型がヒットしますと、ファイトが重々しくてスッゴイですね。
取り込むのに5分ぐらい掛かったでしょうか、確かにこれなら腕が痛くなります。
おまけにこのポイントの魚はコウナゴやシラスをたらふく食べており、腹ボテの魚体が素晴らしい。
ヒットした相手は、ナナマルをはるかに越えているのじゃないかと思わせるほどのファイトをみせてくれて、
キャプテンのネットにようやく納まった相手は60オーバー、良いサイズです。



ところが困ったことが一つあって、本日の吉田ロッドさんのシステムはtype4どまり。
type4でも何とかなるでしょと、お気楽なことを考えておりましたが、このラインでは全然ポイントに届きません。
オラのロッドをお使いくださいなと申し上げるのですが、
さすがにバンブーロッドビルダー、グラファイトロッドは使いたくないようです。
吉田さんにも何とか釣っていただきたいので、どうしようか困ってしまいました。
キャプテンも困っているやろな、そう思ってまたまた小川キャプテンの顔をひょいとみますと、全然困っている感じがない。
それどころか、”流し方をちょっと変えます” などとおっしゃって、
なんと、tyep4ラインの沈み具合にあわせて船をゆっくり目に流し始めました。
こんなことできる人、初めて見ましたぞ、お客のラインの重さにあわせて操船できるなんて...
小川キャプテンの力量は、ホントたいしたものです。

やがて、船の流し方とラインシステムがあったのか、
つ、ついに、ついに待望のヒットが...
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オラに来ました。



ごめんね、世の中そんなに甘くないのよね。
名古屋港のシーバスパラダイス、天国へ至る扉の鍵の番号は”7”、
”4”では確変じゃないでしょ、そんなことを考えておりますと、
さらに潮が緩んだ感じで、ボイルもちょっと見られます。

これならtype4でもいけるかも、そろそろ吉田さんにもヒットが....

ごめんね、またまたオイラに来ました、だってオイラは天国の鍵の番人なんだから。
確変継続中で3連チャンですね。
さすがにここまでヒットが偏ってしまうと、ぜひオラのロッドをお使い下さいと申し上げるのですが、
誇り高きバンブーロッドビルダー、頑として首を縦に振りません。立派ですねぇ。
すぐに転んでしまうオイラとは大違い、道を究めつつある職人の意地と誇りはたいしたものです。

でもおいらも道具屋の端くれ、同行者に何としてでも釣っていただかないと、
こちらの意地と誇りが地に落ちてしまいますので、
キャプテンにどうしようか相談しかけたところで、
ついに、吉田さんヒット!
待望の60upでした。



あぁ良かった、ホッとしました。

ところで...今回釣行した名古屋港シーバスパラダイス。
水深がありますので、普通のラインでは太刀打ちできません。
#8か#9で、エアフロのフルラインのtype7、コールドソルトウォーターのS7か、
40+ソルトウォーターのDI7をご用意して行かれる事をオススメします。
オイラは3本釣ったら手が痛くなったので止めましたが、
オラと同じように手が痛くなりたい方は、ラインの選択をご注意下さいね。
天国へ至る扉の鍵の番号は”7”ですよ。