顰像。 2010/02/16
先週の月曜日(2/8)は、また長良川の関観前に釣行しましたが、あいにく濁りが入ってまったくライズなし。
これは午後3時に現地に到着した時の画像ですが、けっこう濁っております。
濁りの理由はわかりませんが、ここに来る途中で長良川舞茸を買いに山崎大橋から下流に降りてみると、
相変わらず大掛かりな工事をやっておりましたので、この工事の濁りが入っているのかもしれませんね。
ただこの程度の濁りですと、工事が終わる夕方の5時過ぎには濁りが取れることが多いため、
寒いのを堪えながらじっと我慢していると、
たまたま駐車場で見ていた平野兄さんが、どんどん濁りが増していますよときついお言葉。
それと同時にど真ん中のメインストリートがみるみる濁り始め、一時は真っ黒になってしまいました。
それでも諦めきれずに6時過ぎぐらいまで待っておりましたが、結局この日は濁ったままで、ライズもなし。
何もできず、残念な一日でした、無念なりぃ〜
さて、こんな日は帰宅してからやることが決まっておりまして、
徳川家康の顰像を眺めることにしております。
(画像を大きくしたい方はこちらからどうぞ)
顰(しかみ)像は、本来は徳川家康三方ヶ原戦役画像と呼ばれておりますが、
家康が三十一歳の時に、武田信玄と戦って完膚なきまでに打ちのめされた負け戦を、
その後の慢心の戒めとするために、自らの情けない姿を絵師に描かせたものとされております。
ちなみに顰むとは、手元の広辞苑では、額、顔の皮を縮めて皺を寄せると書いてありますが、
これではちょっと意味不明ですので、別の辞書をあたってみましょう。
三省堂の大辞林では、眉の辺りにしわがよって、不機嫌な表情になると記述があり、
こちらのほうが良くわかりますね、要するにしかめっ面のことです。
ところで、家康はこのときに馬上でうっかりお漏らしをしてしまったとも後世に伝わっておりますから、
武田信玄の強さ、恐怖はすさまじかったものでしょう。
でも、その負け戦までもしっかりと利用するあたり、さすがに家康は器が大きい人物といえるでしょうね。
釣れなかったり、あるいは仕事や他のことで面白くないことがあると、この絵を取り出しては眺めておりますが、
徳川300年の礎を築いた家康でも、その初期には色んなことがあったのだななどと思いながらこの絵をみておりますと、
だんだん心が落ちついてきます。釣れなかった時の特効薬ですので、どうぞ皆様もお試しあれ...。
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さて今週は月に一度の連休です。
月曜日は雨ですので釣行を諦め、翌日の火曜日(2/16)、
できれば月曜休館の徳川美術館にいって、この季節しかやっていない大名のお雛様を見て、
ついでに顰像の現物が何処に所蔵されているのか確かめたかったのですが、
あいにく急な野暮用でそれも適わず。
夕方はちょっと時間ができましたので、
昨日の雨でまだ濁っているかもしれないな、などと思いつつ関観前をまた覗いてみると、
こんな感じで、先週よりはちょっと濁りが薄い。
たまたま地元の名人が二人おられましたので、状況を伺ってみますと、
ライズはないけれども、#16ぐらいの大き目のニンフなら釣れましたよとのこと。
ストーンだけでなく、コカゲロウ系のハッチも時折は見られますので、
ちょっと大き目のニンフでも魚たちは意識しているのでしょう。
なんとか濁りが取れるように祈っておりますと、
やはりオイラは悪運強し、5時半ごろからだんだん濁りが薄らいできました。
残念ながらライズは見当たらないのですが、気配がある辺りに遠投を繰り返しておりますと、
ようやく綺麗なシラメを1匹ゲット。
ヒットフライは#17秘密のニンフのTBでしたので、地元の名人達に釣らせていただいたようなものです。
1匹釣れましたので、ご機嫌さんで帰れますね。
今夜は顰像は見ないで済ませましょう、などと思っていたのですが、
勝って兜の緒を締めなければいけませんね。
今夜も家康殿にお目にかかることにしました。
ところで、ライズこそありませんが、魚影はまだ大丈夫です。
今後は雪代の流入とともに濁る日々が続いて、さらに難しくなると思いますが、
ぜひ皆様もチャレンジしてみてください。
頑張っても釣れなかった時には、御貴殿もぜひ家康殿にお世話になってくださいね。