ようやくオイラの出番が...。
2009/05/13


長い人生の間には、大きな嵐に見舞われることもよくありますが、
昨年の12月半ばから、季節はずれのでっかい台風が3つほど我が家に上陸してしまい、
とても釣りに行ける状態ではありませんでした。
2月の解禁日に長良川に行かなかったのは、30年を越す釣り人生の中でも初めてのことでしたが、
長良川どころか、ひょっとしたら二度と釣りには行けないなどと覚悟しておりました。
それでも、止まない雨はないの諺どおり、今月の連休前後にようやく嵐が過ぎ去ってくれましたので、
最近はせっせとバチ抜けに通っております。

バチ抜けは年に一回のお祭りですので、この季節を逃すと来年まで出番がありません。
今まで行けなかった分を取り戻そうと、まずは名古屋港に5回ほど通いました。
けれども、どうやらオイラのバチパターンがお気に召さなかったようで、
しょうがない名古屋港のシーバスは勘弁してやることにして、常滑港に転戦。
シラス取りのおばさんの灯りに、バチがいっぱい群がりますが、シーバスのボイルが見当たらない。
セントレアまでの夜間ドライブを5回ほど繰り返して、こちらも勘弁してやることに...。
バチの出番はただ今まっさかりですが、オイラの出番はまだ先のようです。

バチ抜けは夜中の釣りですので、寝不足の日々が続いて体はへとへとになりますが、
何としてでも釣らなければシーズンが終わってしまいます。
そこで再度転戦で、このところ常連の間で評判の良い天白川の河口部を狙うことにして、
ちょうど5/9から大潮が始まりますので、そのあとのちょっと潮が緩む5/12に釣行してみました。

当日は、雨が降りそぼる冷たい日で、状況が危ぶまれましたが、
たまたま現場で会った吉田ロッド氏に、ご覧の55cmがヒット!



オイラはといえば、この日は4発のヒットがあり、
そのうちの1匹はドラッグをジィージィー鳴らして上流にのぼっていくほどのツワモノでしたが、
使用フライのフックサイズが小さくて、あえなくバラシ。
”70cmはありそうでしたね”、吉田ロッドさんが慰めてくれますが、
バラシはバラシ、クヤチィ〜。残りの3発も全部バラシて、バラシの連発。
やがて雨脚が強くなってきましたので、あえなく退散、まだ出番は来ませんねぇ。

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翌日の5/13、ヤフーの天気予報では、南区方面は風速8mと出ております。
雨が上がると風はつきものですが、8mの風はちょっと強過ぎる。
普段なら見送りますが、ただいま11連敗中で後がない。
このくらい風が強いと、投げても投げてもフライラインが押し戻されるほどですが、
それでも行くしかありませんね。

強風決行、
しましたが、幸運のシムスの帽子が吹き飛ばされてしまうほど。
満潮からの下げ狙いですので、ラインは下流に向かって流れるはずなのに、
風に飛ばされて、ラインは勝手に上流に向かいます。
2枚潮の状態ですので、とても釣りにはなりそうにはありませんが、
気配があるので我慢して投げていると、
こんなのがコンバンワと挨拶してきました。



チッコイ、20cmもないぐらいですね、
普段なら写真さえ撮らないサイズですが、久し振りの釣果でホッとしましたので、
記念に1枚だけパチリ。

傷つけないように、すぐに流れにお帰りいただいて、強風と悪戦苦闘しておりますと、



ようやくそれらしいサイズがヒット。
45cmほどしかありませんが、満潮の下げなのに、なんと上流側でゲットしました。
シラメをダウンではなく、アップで釣るようなものです。
悪条件下の1匹ですから、サイズがたいしたことがなくても、それなりに嬉しいものです。
ファインダー越しに覗く魚の姿が、なんだかぼやけて見えるのは、
もう二度と釣りに行くことはないだろうと覚悟していた、辛い日々の余韻でしょうか。
でも雨は止み、ようやくオイラの出番が巡ってきました。
またガンガンいきまっせ〜。

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さて、バチ抜けのチャンスは、あともう一回はあるかもしれませんね。
新月の満月ですが、5/24からの大潮がラストチャンス。
大潮の4日間は、毎日行くつもりですので、釣ってみたい方はぜひご一緒しましょうね。

フライパターンは、常套手段の引き波パターンを無視される時もありますので、
こちらをご参照下さい。