ストーリーは大ハズレ、その2。イブニングを待つ間に...。
2008/08/25
先週はイブニング狙いができなくて、筋書きは大ハズレでした。
この季節、イワナ達は大きく育っておりますので、できれば毎回尺クラスを釣りたいところ。
今週はうまく事が運ぶといいのですが...
さて本日のストーリーは、
ちょっと早く到着しそうですので、本でも読みながらイブニングタイムをじっくり待ち構え→
いまかいまかと焦る気持ちをぐっとこらえて、頃合は良し、夕闇迫る中そっとフライをプレゼント→
一発でガツンとヒット、おもむろにメジャーを取り出すと、相手は尺を優に超える良型のイワナ!
という展開を考えております。
でもやっぱりうまくいった試しはありませんので、筋書きは途中で何度も書き直すはめになるかもね。
荘川インターを降りていつもの流れに到着したのは、夕方の4時半過ぎ。
お楽しみタイムにはまだ1時間以上ございます。
大型のイワナが安心してエサを食べるのは、今日なら18時30分以降でしょう。
ベストタイムは19時前後でしょうか。
あせって竿を出しても、世界が入れ替わる時間帯まではチビしか相手してくれません。
うっかり小さいのを釣ってしまうと、同じポイントに王様サイズがいた場合には、
すぐに気がついてしまいますので、警戒して、その後はお出ましになってくれません。
従いまして、彼らがその気になるまで、少なくとも1時間以上はポイントを休ませる必要がございます。
良い時間帯が訪れるまでは、たいていは本でも読んで時間調整をしております。
今日持ってきたのは、
宝島社新書、”科学者の9割は「地球温暖化」CO2犯人説はウソだと知っている” 丸山茂徳著
表題にひかれて買った本ですが、内容は凄いことが書いてあります。
怖いですよ〜。
一般的に地球温暖化の原因はCO2とされており、二酸化炭素の排出量を減らすことこそが
我ら人類の正しい道ですなどと喧伝されております。
ところが、この著者、
地球温暖化の一番の原因は、太陽活動が活発になっているために、
雨を降らせる雲をつくるための宇宙線が、太陽風に妨げられて、地球に届かないことにある、
などとおっしゃっております。
もしその説が正しいとなると、CO2の輩出量を減らそうがどうしようが、我ら人類の拙い努力はまったくの無駄。
人類存続の希望は、ただただお天道様のご機嫌次第ということになります。
ね、ちょっと怖いでしょ。
これからこの本を読む方のために、これ以上の内容紹介は割愛しますが、
温暖化転じて、すでに地球寒冷化の予兆があるなどという記述を読みますと、
そういえば、今年は北の地方は秋の来るのが早いのではないかという予測もありますので、
温暖化も心配だけど、ひょっとしたら毛布も食料もたくさん揃えておいたほうがよいのかなぁ、
などと考えておりますと、
ひょいと見渡した目の前のポイントに、大きな黒い影がゆらり、
慌てて時計に目をやりますと、まだ6時ちょっと前、あと30分は待たなければならない筈ですが、
見てしまったものはしょうがない。
読書タイム終了で、直ちに戦闘モードに突入と、筋書きは書き換え完了。
影が揺れたあたりにソッとフライを落としますと、気配だけがフライの下に漂って、
フンと一瞥、サッと身を翻してしまいました。
あ〜あ、大失敗、まだ時間が早いですから、簡単に見破ってくれました。
しかしまだ周辺には雰囲気が残っていますので、それらしいポイントに絨毯爆撃開始、
狭いポイントの全面を叩いて叩いて、叩きまくって、結局何も出ず。
最後に黒い影はさっと下流に走ってしまって、せっかちな自分の性格を呪う羽目に...
最初の筋書きどおりなら、あと30分は我慢して、薄暗くなってから釣る筈だったのに、
釣り師はせっかちといいますが、まったくこんな性格は困ったものです。
残りの30分をどう過ごすか、老眼ですのでもう本も読めません。
しょうがないので、黒い影が元のポジションに戻るのを期待しつつ、羊の数でも数えましょう。
1匹、2匹、3匹、10匹、100匹、1000匹...1500匹ぐらいまで数えたところで、
ちょっと周囲が薄暗くなってきました。
フライとリーダーをチェックして、左右の流れ込みを順番に狙います。
まずは一番右側、駄目、
次はメインのど真ん中のストレートライン、ココも駄目、
最後の望みの左側のたるみ、やっぱり駄目。
ときおりチビッコのライズがポチャンと出ますが、大物の迫力あるライズはいっこうに現われません。
明るいうちにやってしまったから、警戒して出てこないのだろうなぁ。
想定どおりに暗くなるまで待ってからやれば良かったのに、
これじゃぁ今日のストーリーは大ハズレじゃないか、
ブツブツ文句をいいつつ、また最初から左右のポイントを順番に狙っていくのですが、
まぁまぁのサイズのイワナやアマゴは出てくるものの、王様サイズはいっこうにお出ましなし。
ついにベストタイムも過ぎてしまいました。
今日は釣りに来なかったことにしよう、などと考えつつ、しぶしぶ引き上げることにして、そのまま流れを戻り始めると、
なんと自分の下流側で渋いライズ発見。
後ろのライズを釣るなんてカッコワリィ、と思いつつも、そっとフライをプレゼントしますと、
33cmの女王様のお出ましなりぃ、何とか釣れました。
でも自分の下流側のライズを取ったわけですから、ちょっと情けないですね。
さきほど下流側に走った黒い影は、
上流で悪戦苦闘するオイラの姿をせせら笑いながら、
”馬鹿ねぇあんた” とかいいながらせっせと晩御飯を食べていたのでしょう。
本日のストーリーは大ハズレでしたが、さっき流れに落ちていたコーヒーの空き缶を拾っておいたのが、
最後になって幸運の女神を呼んだのかもしれませんね。
ところで、地球温暖化の犯人がCO2ではないとすると、
CO2を削減しようとする人類の努力は無駄になってしまいます。
できれば、この本のストーリーはハズレて欲しいところですが、
もし著者の主張が正しいとしても、自分達の環境を守る努力は続けたいものですね。
”たとえ明日地球が滅びるとも、今日君はりんごの木を植える”などというじゃぁないですか...。