イワナの恩返し、その2。羽アリの谷。
2008/07/31
先日リリースしたイワナが恩返しをしてくれたのか、
嫁の御両親は、おかげさまでちょっとずつ体調が良くなってきました。
そうなりますと、携帯がつながる所なら釣りに行っても大丈夫ですので、
7/28の定休日は、またいつものごとくイブニング狙いで庄川にやってきたのですが...
平日の月曜日なのに、庄川の馴染みの谷はどのポイントもフライマンでいっぱいで、
何処にも入る場所がありません。
どうやら川の名前がポイント入りで、釣りの雑誌に紹介されたようです。
しょうがないので、皆さんが見過ごすような小さな沢にもぐりこんで、ご覧のような25cmクラスを6匹ほどゲット。
尺サイズの影もちらりとあったのですが、残念ながら反応せず。
本日はイワナの恩返し作戦はできませんでした、無念なりぃ〜。
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今の季節は、魚が大きく育っておりますので、何としても尺サイズのイワナを釣りたいですね。
7/28は狙ったポイントに入れず、本当に残念でした。
ところで本日(7/31)は、用事があって店の営業を休ませていただいたのですが、
夕方までかかってしまうはずの御用が、あっという間に片付いてしまいました。
これは行くしかないですね。
東海北陸自動車道が全線開通しましたので、富山の馴染みの谷には夕方の5時ごろに到着。
飛騨トンネル開通のおかげで、ずいぶん早くなりました。
さっそくタックルをセットして谷に降りてみますと、
我が目を疑うとはこのことか、澄んだ流れがあるはずが、何と真っ茶に濁っております。
つい先日、金沢で浅野川が氾濫しましたが、この富山の谷にもずいぶん雨が降ったようで、
林道沿いのあちこちには、流出した土砂の山がいたるところに見受けられます。
いやぁな予感がしてきましたが、いまさら別の渓に向かう時間もありませんので、
とりあえずやってみましょう。
最初はいつものように大物専用のドライフライをセットして釣り上がって行ったのですが、
まったく反応がありません。大水が出てイワナは流されてしまったのかな?
そう思いながらも遡行を続けて、ある淵に来た時のこと。
流れ込みのメインの筋を3回ほど流したのですが、全然反応がありませんので、
竿振る手をちょっと止めて水面を眺めていますと、
流れ込みの脇の巻き返し、岩ギリギリのところで、中型のイワナがライズを始めました。
しめしめ、すぐにフライを投げたのですが、まったく無視。
あまり追い込むとライズが止まりますので、2〜3投しただけですぐに止めて、
しばらくライズのスタイルを観察しておりますと、
岩ギリギリのところから落ちてくる何かを盛んに捕食している様子。
待つ間もなくピンときましたので、周囲の水面を眺めてみますと、
水面には黒い小さな影がビッシリと浮かんでいます、捕食対象は羽アリだったんですね。
ハッチの相手が分かればしめたもの、
18番のLWパラシュートアントをセットして、イワナ相手にソッと指し出しますと、
疑うことなくパクリとくわえてくれました。
それからは先ほどの不調がウソのようにヒットが続き、
まだ明るい時間帯なのに、ご覧の28cmが出てくれました。
夕方の釣り上がりは、暮れ行く時間との勝負ですね。
深い谷ですので、日が完全に暮れるまでに目指すプールに辿り着いて、安全な場所を確保しなくては、
そう思って歩くペースを速めたのがまずかった。
あきらかに尺を越える相手が、さきほどと同じように岩の陰から落ちるアリを捕食していたのですが、
焦ってフライを投げたせいか、ちょっとアワセのタイミングがずれて、手ごたえだけを残してバレてしまいました。
大きなサイズだったのに...残念でした。
諦めずに先を目指して歩いていきます。
今日のキーワードは岩の巻き返しのようで、似たようなポイントからはまぁまぁのサイズが出てくれます。
もう20匹ほどはヒットしたでしょうか。
あとは大物を釣るだけですので、次のポイントでも巻き返しを主体に狙っておりますと、
いきなりバシッと出て、あっという間に岩の下にもぐりこまれてしまいました。
岩の下にそっと手を入れて、イワナに手が届けば、お腹をこちょこちょとくすぐってやると出てくるのですが、
ヒットした相手は相当に深くもぐりこんでしまい、残念ながら手が届かない。
やがてリーダーに残っていた手ごたえがふっと止んで、岩に化けてしまいました。
尺サイズ、2本目もバラシ...クヤチィ。
でも、もう少しいけばいつものプールがあるから、そこで粘れば大きなサイズが出るはず、
そう思って遡行の足をさらに速めたのですが、なんといつものプールが見当たらない。
周囲を見渡して、登り口のルートは確認できたので、
馴染みのプールは目の前にあるはずなのですが、何処にも見当たらない。
目前に広がる光景は、ブルでならしたように真っ平らに土砂が溜まっています。
なんということでしょう、馴染みのプールは先日の大雨で埋まってしまったようです。
かすかに上流側に見覚えのある岩が出ておりますので、場所は間違いありません。
上下で30mぐらいあったこのプール、何本も尺イワナをゲットしたポイントですが、
跡形もなく埋まってしまっておりました...。
当然イブニング狙いが出来るはずもなく、重い足取りで渓を後にすることになりました。
残念ながら今回も尺サイズは出ませんでした。
先日はメスイワナをリリースできましたので、今週はオスイワナをリリースして、
お父さんに元気になってもらおうなどと思っていたのですが、そんなに甘くはないようです。
本日もイワナの恩返し作戦は不発でした、無念なりぃ〜。
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閑話休題、
夏の谷はやはりアントの独壇場ですね。
水面をじっくり観察して、羽アリが流されていればアントの出番です。
#16〜18のアントをたくさん巻いてお出かけ下さい。
ただ、アントパターンは魚の出は良いのですが、ゲイプが狭いためにフッキングが悪く、
今回のように尺サイズが2本も出たのに、バラシが連発してしまうようなこともままあります。
それを防ぐのに、なかなか有効な手立てがないのが悩みの種ですが、
たとえば、シラメの時のようにフックをちょっと捻ってやると、フッキング率が上がるでしょう。
ぜひお試しくださいね。