POLOかBOLOか、それが問題だ。その2。

-POLOかBOLOか、その2-
前回はシムスのウェアのサイズが、
微妙に変わって来て、
変化についていけない道具屋おやじ、
着るものがなくて困るという話をしました。

体型や身長なんて、
簡単に変えることができませんので、
メーカー側がサイズを変更してくると、
今までのサイズが合わなくて困ってしまいます。

そこで、
たまたまご来店いただいた常連のMさんと相談してみると、

”シムスを着る前は何を着ていたの?”
そう聞かれたので、

”その前は馬印をいっぱい着ていたので、
未だに箪笥の肥やしになるぐらい残っている”

などと申し上げると、

”90年代の馬印ならビンテージで着ればいいんじゃない”
とおっしゃるので、
とりあえずコーデュロイのシャツを出してきて、
ちょっとだけ着てみました。

そのころの馬印は日本サイズを出していたので、
SとかMでも充分に着ることができます。

で、サイズは大丈夫ですので、
当分はこれで行こうかと思っているのですが、
ビンテージといえば聞こえはいいのですけれど、
あちこち傷んでいるので、要するにボロ。
こんな感じで袖口も傷んでおります。




しょうがないのでネットで馬印の新品のシャツを買ったら、
これがシムスと同じ、細くて長いので全然合わない…。
ブルータスよお前もか?と思うのでありました。

そこで新品の馬印は諦めて、
箪笥にしまってあるのを出しては試しているのですが、
なんだかみっともないので、
たまたまご来店いただいたW名人に聞いたところ、

”POLOならビンテージでOKでしょ”
とおっしゃるので、ちょっと勇気が湧いてきました。

W名人に着ていただいたところ、
スタイルの良いW名人なら、
とても良く似合ってます。
カッコイイ。

でもね~、
他のシャツやセーターを引っ張り出してきては、
あれこれと着てみるのですが、
道具屋おやじが着ると、
POLOがBOLOになります。

これはやっぱりモデルが悪いと気がついた道具屋おやじ、
箪笥に山ほどある大量のビンテージを、
引っ張りだしてきてしまったのですが、
これをもう一度、箪笥にしまうかどうか、
ただいま思案中。

ご来店いただく皆様、
道具屋おやじが古いPOLOを着ていても、
BOLOだなんて冷やかさないで、
生暖かく見守って下さいね。

その3に続く



POLOかBOLOか、それが問題だ。その1。

-POLOとBOLO その1 -
道具屋おやじ本日は、
20年以上も前に購入した、
馬印のコーデュロイシャツを着ております。

なんでいまさらこんなシャツを着ているかといえば…。

話しは長くなりますよ。

今から約17年ほど前に遡りますが、
2005年にヘンリーズフォークに釣りに行った時に、
シムスの工場見学に行きました。




その時は社長のMr.KCが自ら、
工場のあちこちを案内してくださったのですが、
シムスの工場内はほとんどゴミが見当たらず、
その綺麗さにびっくりしました。

また、ウェーダーの水漏れ検査も、
1足づつちゃんとやっておられましたので、
これなら安心と思って、
それ以降、当方ではシムスのウェーダーを
メインにすることに決めました。

翌年だったと思いますが、
社長のMr.KCがうちの店に来られて、
”これからはウェーダーだけではなくウェア類にも力を入れる”
そうおっしゃられたので、

”ではおいらもシムスのウェアを着ましょう”
などとがっちりと握手。
以来、道具屋おやじのユニフォームはシムス一色となって、
今日にいたっております。

で、今まではチビでデブのオイラにも、
シムスのSサイズで
なんとかなったのですが、
最近のシムスはサイズが微妙に変わって来ているようで、
シャツやベストを羽織ってみても、
なんだかしっくりときません。

従来サイズよりも身幅が狭くなり、
そして着丈が長くなってきたようで、
要するにアメリカ人がよりスレンダーに、
より身長が高くなってきたようです。

先日も、173cmもある方が、
シムスのシャツのSサイズを買って下さったのですが、
最初は身長を聞いてMサイズをお出ししたところ、
なんだか大きい。
そこでSサイズをお出ししたところ、
それでちょうど良いということになりました。

ご常連の皆様がフォールランのベストを羽織っても、
着丈が長くなっているので、175cmぐらいなら、
Sサイズでもいいんじゃない、などとおっしゃいます。

試しに自分で着てみても、
身幅が狭いので窮屈に感じますが、
着丈が長いのでなんだかみっともない。

確認のため、昔のシムスのシャツやジャケットを着てみると、
サイズ感は全然問題ありません。
ついに道具屋おやじ、
時代についていけなくなってしまったようです。

さて困った、
シムスの社長と17年前に固い握手を交わしたのですが、
サイズが合わないとなると約束どころではありません。

これからは何を着たらいいのでしょう?

道具屋おやじ、着るものがなくて、
ちょっとばかり困ってます。

その2に続く。




子離れと親離れ。その2。

前回からの続きです。

———

介護施設に勤務されている、
ご常連のIさんが来られたので、
いろんな話をしておりますと、

Iさんが勤務しておられる介護施設にも、
いろんな人間が来られるようで、
中には高齢の親の年金をあてにして働かず、
パチンコばかりしている人もおられるとか。

なるほど、よく新聞紙面を賑わすアレですね。
亡くなった親の葬式を出さないで、
生きているふりをして、
そのまま親の年金をもらい続けるという、
こまった輩のことですね。

親がなくなったら年金をもらうことができないので、
自分自身の生活費にも困ってしまう。
それならそのまま生きていることにして、
亡骸も布団に寝かせたままで、
何か月も一緒に過ごす。
そんな事件をしょっちゅう目にするのだけれど、
自分の親とはいえ、
亡くなった人とよく一緒に過ごせるものだ。

当然、臭いもでてくるだろうし、
違う部屋で寝起きしていても、
どうやって眠っているのだろうと感心してしまう。

こんな親離れできない人が世の中にはけっこういるようで、
先日、猟銃で弔問に訪れた医師を射殺した人も、
親の年金をあてにしていた、
そんな噂がチラホラ。

親離れできないのも、
子離れできないのも、
どっちもまずいよね。

自分のことを棚に上げて、
道具屋おやじ、
嫌な世の中の風潮を、
ここぞとばかり嘆くのでありました。